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東海岸インテリアでオーセンティックな住まいに

アメリカントラィショナルなインテリア リノベーションのcraft

重厚で伝統的、かつプレッピーな朗らかさのある東海岸インテリアの魅力に注目してみました。

アメリカ・西海岸のからっとした太陽をイメージさせるラフなインテリアはあいわらず人気です。ただし個人的に気になっているのが、アメリカ東海岸インテリア。西海岸の真逆に位置します。

アメリカ東海岸インテリアの特徴と事例をご紹介します。

西海岸インテリアと東海岸インテリアの違いは?

西海岸テイストの住まいにリノベーションするときは、ラフな樹種を使ったり、窓の開口を大きくしたり。からりとした太陽と潮風を感じられるような、開放感あふれるプランを提案します。(『西海岸カリフォルニアスタイルの家のつくり方』の記事もお読みください)

そもそも西海岸インテリアが注目されるようになったのも、〈Ron Herman〉や〈Fred Segal〉のようなライフスタイルショップのおかげです。それに対して『アメリカ東海岸生まれのライフスタイルショップがニューオープン!』なんてあまり聞きませんよね。

そのせいか、東海岸インテリアはイメージしづらいのが実状です。

東海岸インテリアは、アメリカのオーセンティックな雰囲気

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ハーバード大学やイェール大学といった一流大学が集まる東海岸。西海岸と同様に海に面していながらも、ボストンやワシントンD.C.など伝統的なイメージが根強くあります。(狭い定義としては、NYなどの西部やフロリダなどの南部は東海岸に含めません)。アメリカ東海岸は最もはやく移民が始まり、深い歴史を築いてきたからです。

NYが東京だとすれば、ボストンは京都といったところでしょうか。決して流行にとらわれず、オーセンティックなカルチャーに包まれています。かのスコット・フィッツジェラルドも東海岸のフレッピーな雰囲気に憧れた1人ですし、ジョン・F・ケネディもボストン出身です。

…と聞くと、東海岸インテリアの輪郭がつかめるような気がしませんか?

アメリカの東海岸のインテリアのリノベーション実例をご紹介

というわけで、アメリカ東海岸のインテリアをつくるためのポイントをまとめてみました。

・伝統を感じさせるデザインと素材
・落ち着きを重視した色使い
・古き良き時代をおもわせる空気感

これらを意識したリノベーション実例をご紹介します。

〈東海岸インテリアの実例1〉クラシカルな邸宅のように

眺めのよいタワーマンション。海外生活の長いご夫婦は、アメリカの邸宅のようなインテリアをご希望でした。

そこでリビングの床には、お持ちのクラシカルな家具に合わせてローズウッドの無垢をヘリンボーン張りに。深いブラウンにより落ち着きが生まれています。一方、廊下の床には大理石を貼り、異なるテクスチャーの重厚感を調和させました。

リビングの入り口には、アンティーク感のあるアイアンドアを使用しました。黒く塗装した細いアイアンにガラスを組み合わせ、廊下からの見通しをアップ。アメリカから輸入した真鍮のドアノブを取り付れば、よりアメリカンクラシカルなイメージが強まります。

ドアを開ける前から空間への期待が高まるようです。

〈東海岸インテリアの実例2〉古い洋館のような趣

一人暮らしのお住まいをリノベーション。「こんな空間が理想です」と言って見せてくれたのは、古い洋館の写真でした。ダークブラウンの床や幅木、いかにも重そうなドア…。タイムスリップしたような、懐かしい心地よさがリノベーションのコンセプトとなりました。

そこで開口枠を設けるため、あえてリビング・ダイニングの入り口に壁つくり、開口部を太いの木でフレーミングしています。木の凹凸や茶色の濃淡を残しながらダークブラウンで塗装し、年季の入った額縁のような趣に仕上げました。ドアやクロゼットの扉、ミラーの額縁も同じように塗装。

フローリングはオークの無垢材です。手作業でスクラッチを入れ、使い古したようなやわらかな風合いに。ヘリンボーン張りでよりアンティークなイメージをつくっています。古き良きアメリカの東海岸を彷彿とさせるインテリアです。

〈東海岸インテリアの実例3〉モダンさと重厚感

アメリカの東海岸のモダンなインテリアにリノベーション craft

眺めのよいマンションの最上階をリノベーション。海外生活が長かったご夫婦は、日本のコンパクトな間取りに息苦しさを感じていたようです。
リノベーションで天井はできるだけ上げ、開放感をアップ。FIXガラスの間の間仕切りで各部屋をつなげるといった開放的な空間構成を行っています。

一方、デザインはアメリカントラディショナルな雰囲気でまとめました。白とグレーをベースに、ダークブラウンの太い開口枠や幅木といった伝統的な装飾を。モダンさと東海岸の歴史の重みをバランスよくミックスしています。

まとめ

アメリカ東海岸のインテリアのポイントをご紹介しましたが、いかがでしょうか。アメリカ東海岸は、アメリカのなかでも歴史が古く、わりと保守的です。そうしたことから

・伝統を感じさせるデザインと素材
・落ち着きを重視した色使い
・古き良き時代の空気感

といったことを意識してインテリアをつくってみましょう。ただし、あまりに伝統を意識すると圧迫感が出てしまい、なんとなく息苦しい雰囲気に。現代の人が暮らすのに必要な〈抜け感〉をほどよくプラスしてあげることも大切です。

〈伝統と重厚感〉というファクターをバランスよくより入れて、理想の東海岸インテリアをつくってみてはいかがでしょう。長年大切にしてきた家具のように、暮らしになじむはずです。

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