コンパクトマンションは、リノベーションで伸びやかな間取りに! | リノベーションスープ

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コンパクトマンションは、リノベーションで伸びやかな間取りに!

都心を中心に続々と増え続けるコンパクトマンション。駅近なのに比較的価格も抑えられており、また中古なら選択肢が多い、といったさまざまなメリットがあります。

今回はコンパクトマンションの基本情報からメリット・デメリット、さらにはリノベーション実例をご紹介。「コンパクトマンションを買うべきかどうか?」と迷っている方も、ぜひ参考にしてください。 

コンパクトマンションとはどんな物件?

リフォーム・リノベーションのCRAFT#19235

コンパクトマンションとは専有面積50〜70㎡、1DK〜2LDK程度の間取りの物件を指します。明確な定義はないものの、一般的にはファミリータイプよりは狭く、ワンルームよりは広い住宅が当てはまります。

1990年代のマンションはファミリータイプの間取りが主流でしたが、時代が進むにつれて晩婚化や共働き世帯が増加し、コンパクトマンションの需要が高まりました。今後は単身世帯や2人世帯がますます増え、よりコンパクトマンションが注目を集めると考えられています。

コンパクトマンションにぴったりなのはこんなタイプ

シングルやカップル、共働きで子供を持たない夫婦(DINKs)、シニア夫婦といった1~2人暮らしから、ファミリー層でもあえて都心のコンパクトマンションを選ぶ人も少なくありません。

背景にあるのがコンパクトマンションの立地条件です。コンパクトマンションは利便性を重視する単身者やDINKSをターゲットとしているため、より都心で駅に近い場所に建つ傾向があります。 近年では『日中はオフィスやカフェなど、自宅以外の場所で過ごすため、家はコンパクトでも良い』という考え方の広がりから、職場と家の中間地点(サードプレイス)へのアクセスが良い物件が注目されているのです。

また立地の良い不動産は、将来的に売買や賃貸を想定したときにも需要を見込めるので、資産形成の助けにもなります。

コンパクトマンションの3つのメリット

コンパクトマンションには、以下のようなメリットがあります。

1 好立地ならではの利便性の高さ
コンパクトマンションは好立地に建つ傾向にあります。理由のひとつは個数が少ない小規模マンションが多く、土地を確保しやすいこと。ひとつは駅近のファミリーマンションの一部が、単身者やDINKS向けに50〜60㎡程度で分譲されることが多いためです。そのため予算内で立地条件の良い物件を見つけられます。オフィスへの通勤時間や、スーパーや日用品の買い物、役所や図書館、病院まで徒歩圏内にある環境を選ぶことで、移動に時間を要しないコンパクトなライフスタイルを確立できます。

2 資産性を保ちやすい
世の中の流れから、今後1〜2人暮らしの世帯がより増えると考えられているため、比例してコンパクトマンションの価値が高まっていくと予想されています。そのため将来的にも資産価値が下がらずに、『売りやすく貸しやすい物件』として自己資産になることが期待できます。

3 共有施設の充実も!
コンパクトといっても、マンションの世帯個数が少ないというわけではなく、中には都心部に建つ数百戸規模のタワーマンションに該当する物件も。専有スペースこそコンパクトなものの、マンション内にゲストルームや展望ラウンジなど共有施設の充実や、駅直結型やスーパー併設型など、拠点性が高い物件も数多く存在します。居住用スペースに加えて周辺環境の充実を手に入れられるのもコンパクトマンションのメリットでしょう。

コンパクトマンションのデメリット……でも解決方法も!

一方で、コンパクトマンションのデメリットとして、狭いことや、収納が少ない点が挙げられます。 専有面積が限られているため家具を配置しづらいことや、家族が増えたとき部屋数が足りなくなってしまうという心配もあるでしょう。収納が少なければ、荷物をどう見えないようにするかが悩みどころかもしれません。

これらのデメリットを解決するために、有効なのがリノベーションという方法なのです。
 

リノベーションでコンパクトマンション特有の悩みを解決!

中古コンパクトマンションにリノベーションを施すことで、コンパクトマンションならではのデメリットを払拭し、自分らしい快適な生活スペースを手に入れることができます。それではコンパクトマンションをリノベーションした実例を3つ見ていきましょう。

コンパクトマンションのリノベーション事例1:スムーズな生活動線&収納

リフォーム・リノベーションのCRAFT#17148

東京都 目黒区
広さ:66㎡
家族構成:夫婦+子供1人+猫2匹
築年数:10年

映画鑑賞が趣味だというご夫婦。リビングはあえて窓のない北側にレイアウトし、シアターのような雰囲気に仕上げています。ダイニングはバルコニーに面した南に設置し、1日を通じてメリハリのある生活を送れるよう間取りを設計。方角とライフスタイルを考慮しながら、自分だけの空間を演出しています。

コンパクトマンションならではの限られた空間の有効活用もリノベーションで解決しました。例えば玄関〜シューズインクローゼット(SIC)〜キッチンへ移動できたり、LDKへを回避したりできる生活動線を計画したこともポイントです。

さらに寝室〜ウォークスルークローゼット(WTC)〜洗面台の配置により、朝の身支度や帰宅後の着替えがストレスなくできるよう設計。廊下をなくし、パイプスペース(PS)などのわずかなスペースも収納に活かしたことにも注目です。

デッドスペースの有効活用とスムーズな生活動線により、狭さを感じさせない住まいとなっています。

コンパクトマンションのリノベーション事例2:大胆な1LDKへ

リフォーム・リノベーションのCRAFT#451

東京都 世田谷区
広さ:66㎡
家族構成:夫婦+犬1匹
築年数:15年

お子さまの独立をきっかけに、ご夫婦2人でくつろいで過ごせるよう3LDKの間取りをゼロから見直し大胆にも1LDKへ。大きく回遊できる間取りにすることで、以前よりも伸びやかに過ごせるようになりました。

ダイニングの傍らには収納スペースやPCカウンターを、リビングの横には寝室をレイアウト。引き戸を開けるとLDK〜寝室がひと続きとなり、ワンルームのような開放感があります。プライベートなくつろぎの時間や来客時など、シーンによって部屋の見せ方を変えられるのも魅力です。

寝室〜ウォークインクローゼット〜トイレ〜玄関の導線もこだわりで、1日の時間帯に合わせたフレキシブルな移動が可能となっています。

部屋の間仕切りを流動的にすることで、コンパクトながら広々とした印象を持たせることができます。家族構成の変化によってリノベーションをするのも、ひとつの選択肢かもしれませんね。

コンパクトマンションのリノベーション事例3:伸びやかなワンルーム

リフォーム・リノベーションのCRAFT#379

東京都 港区
広さ:45㎡
家族構成:1人
築年数:46年

リフォームを前提に、1人暮らしにちょうど良い広さの中古マンションを購入。築46年ということもあり、内装や設備はかなり劣化していたため、依頼者からはフルリフォームをご希望いただいておりました。

こだわりとして挙げられたのは、キッチンを見せたくないということと、全体を古い洋館のようなクラシカルな雰囲気に統一することの2点。
キッチンは当初の位置から移動し間仕切り壁を設置することで、キッチンを隠しながら、使いやすさも確保しました。

また既存の間取りは約半世紀以上前の建築物ということもあって、洗面室・浴室・洗濯機置き場が一緒となっており、不便でした。。リフォームするにあたって、洗面室と浴室を分け洗濯機置き場を洗面室へ移動し、現代のライフスタイルに合わせて快適性をアップしています。

ご希望のクラシカルなイメージに近づけるため、素材の使い方や配置にもこだわりました。例えばリビング・ダイニングのフローリングはオークの無垢材にハンドメイドでスクラッチ加工を施しやわらかな質感へ。エントランスと窓際には色合いや形、サイズの異なるタイルをデザイン貼りにし、心地良いリズムをつくりました。

まとめ

都心の好立地にあり、比較的物件費用を抑えやすいコンパクトマンションは、これからますます注目を集める不動産です。1~2人世帯やファミリー層も含め、 立地や周辺環境の利便性を重要視する人には、よりおすすめできる家といえるでしょう。

一方で”コンパクト”という名前の通り、部屋のレイアウトや家具の配置、収納の設置がネックになってきます。そんな時に検討してみたいのがリノベーションという解決方法です。あなたのライフスタイルに合った形に作り替えることで、限られたスペースを最大限に活用できるようになります。

コンパクトマンション購入の際にはリノベーションも視野に検討してみましょう。「狭そうだ」と思っていても、間取りによっては「十分な広さだった」ということも。幅広い選択肢で物件が見つかりやすくなります。 

コンパクトマンションからファミリーマンションまで。さまざまな住まいのリノベーション事例をご紹介しています。

デザインリノベーションのcraft

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