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〈TIME & STYLE〉から、日本の「手しごと」が際立つ新作家具が登場

今年2月、北欧最大級の展示会「Stockholm Furniture Fair」へ日本企業としてはじめて出店した〈TIME & STYLE/タイム アンド スタイル〉。

日本人の細やかな「暮らし」と、精巧な「手しごと」を感じさせる家具を展示。多くの人がブースで足を止めました。

今回は〈TIME & STYLE〉らしさを体現した新作を、いくつかご紹介します。

伝統的なものづくりにこだわる〈TIME & STYLE〉

タイムアンドスタイル

〈TIME & STYLE〉の家具はシンプルでモダンなデザインが中心。主張すぎることなく、空間にさりげなく溶け込みます。

しかし実際に部屋にレイアウトしてみると、特別な存在感があることに気が付きます。木の質感、匂い、滑らかなR(曲線)、繊細なディテール。そこからは、職人の「手しごと」をはっきり感じることができるのです。それは、家具製作の約8割を手作業で行なっているからこそ。

〈TIME & STYLE〉は、日本の伝統技術を継承した家具づくりに取り組んでいる稀有なブランドです。

Akari cabinet/アカリ キャビネット

タイムアンドスタイル

そんな〈TIME & STYLE〉の新作のコンセプトは、「古き良き時代の日本を見つめ直す」というもの。

障子を使ったキャビネット《アカリ キャビネット》は、そんな姿勢を強く感じさせるプロダクトの一つです。

窓際にレイアウトすると、障子から柔らかな自然光が溢れます。また収納した器のシルエットが障子に映り、目にも愉しい。まるで庭の紅葉が、和室の障子に影を落とすような情緒的な光景です。

タイムアンドスタイル

障子は指物師によるフレームと、美濃の手漉き和紙の職人による和紙を組み合わせています。天板、底板、棚板は全てフロストガラスとなっており、キャビネットは5面から光をとりこむ仕組み。空間を、行灯のような優しい光で満たします。

■ Materials ■
フレーム : 楢(ナラ)
棚板 : クリアガラス
本体 – 扉 : 楢 / クリアガラス / 美濃和紙
仕上げ : ソープフィニッシュ

Drawers for beautiful objects/ドロワーズ フォー ビューティフル オブジェクツ

タイムアンドスタイル

多くの「引き出し」で構成されたキャビネット《ドロワーズ フォー ビューティフル オブジェクツ》。スライドレールといった機能金物を一切使用せず、箪笥のように引き出して使うように設計されています。

引き出す際に、力の抵抗をほとんど感じないのは、職人の精巧な手しごとならでは。開け閉めする際の木の匂いや手ざわりは、心の奥底に訴えかけてくるような懐かしさです。

タイムアンドスタイル

経年によって楢(ナラ)の色合いに深みが生まれ、少し壊れても補修しながらいつまでも使い続けることができます。服やアルバム、手紙やお気に入りの本。大切なものを、ひとつひとつの引き出しに詰め込んでくささやかな愉しみが増えそうです。

■ Materials ■
フレーム : 楢(ナラ)
本体 – 扉 : 楢(ナラ)
仕上げ : ソープフィニッシュ / ビーズワックス / 鉄水黒

まとめ

〈TIME & STYLE〉は家具のほかに、日本各地の伝統技術を持つ職人とともに食器や漆器といったテーブルウェアも製作しています。そんな同ブランドが今回、和モダンなキャビネットを発表するに至った理由は

「こうした暮らしの道具を、美しく飾って欲しいから」

というもの。これまで以上に〈TIME & STYLE〉らしさを感じさせるプロダクトの数々。こちらでご紹介したキャビネット以外にも、さまざまな新作が発表されています。

伝統技術の本質を守りつつ、少しだけ手を加えて現代の暮らしにフィットさせていく。独自のコンセプトで世界に挑戦し続けていく〈TIME & STYLE〉に、注目が高まっています。

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同社代表の吉田氏に、ものづくりのこだわりをうかがいました。

洗練された美しさと、伝統技術が共存する家具ブランド。北海道旭川の自社工場で、丸太の製材~家具の製作まで行っています。

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