便利でおしゃれなウォークインクローゼットの作り方 | リノベーションスープ

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便利でおしゃれなウォークインクローゼットの作り方

便利でおしゃれなウォークインクローゼットの作り方
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「ウォークインクローゼットがあったほうが便利?」
「ウォークインクローゼットの使い方がイマイチわからない」

という声を聞くことがあります。

最近の新築マンションには必ずと言っていいほど、ウォークインクローゼットがありますね。ウォークインクローゼットがあるかないかで、売れ行きはけっこう変わってくるそうです。しかし、ロングドレスの裾が床についてしまったり、衣類が入りきらなかったり。便利なようで、ただ場所をとるだけでいらなかったかも…なんて人もいます。

やはり、ウォークインクローゼットはお持ちの物のサイズや量に合わせてつくるのがベスト。これからお話しますが、プランによってはウォークインクローゼット以上の価値を持たせることもできます。

使いやすいウォークインクローゼットの作り方と実例をご紹介します。

ウォークインクローゼットがおすすめな人

ウォークインクローゼットは、中を歩くことができる大きな収納のこと。お持ちの衣類の量によって異なりますが、一般的には3畳以上のスペースに設けることが多いようです。

洋服だけではなく、バッグやスーツケース、帽子など身の回りのものをまとめて置いておけるため、コーディネートがしやすい。「あのスカーフ、どこに突っ込んだの~」なんて家中をバタバタ駆け回ることもありません。ウォークインクローゼットの真ん中に立って、お持ちの服を見回しながら「今日はどんなコーディネートをしようかしら!」。いつも整理整頓を心がけていれば、衣装の管理がしやすくなるし、ムダな買物もなくなります。

当然ですが、衣替えも不要です。収納を一カ所にまとめることができ、お部屋の中がいつでもすっきり。徹底的に生活感を排除したい方は、ウォークインクローゼットがおすすめです。

〈ウォークインクローゼットがおすすめなタイプ〉
・洋服やバッグをとにかくたくさん持っている
・持っている洋服を眺めると幸せな気分になる
・わりと几帳面で整理整頓が好き
・でも衣替えはしたくない

普通のクローゼットがおすすめな人

世の中には、普通のクローゼットのほうがおすすめの人もいます。まずはウォークインクローゼットのデメリットを考えてみましょう。

ウォークインクローゼットをつくるには、ある程度のまとまったスペースが必要です。人が通るスペースを確保しなければならないため、収納量は一緒なのに、通路のスペースが必要。ウォークインクローゼットだからたくさん収納できる! というのは、ちょっと間違いです。住まいの広さに余裕がある場合はいいですが、無理をしてまでつくる必要はありません。

また、一カ所に収納するので、ちょくちょく整理整頓してなければ、すぐに散らかってしまいます。 ついついコートを椅子の背もたれに置いちゃうような方は、それぞれの寝室に個人のクローゼットを設けた方がいいでしょう。

〈普通のクローゼットがおすすめなタイプ〉
・できるだけ居室のスペースを確保したい
・クローゼットの整理はちょっと苦手
・すぐ椅子に服を置いてしまう

使いやすいウォークインクローゼット 4つのポイント

〈1〉「どこに何をしまうか」をはっきりさせる

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ショップのようなウォークインクローゼットを作るならcraft

どこに何をしまうか。これはウォークインクローゼットをつくるときの基本です。

ウォークインクローゼットを設計する前に、普通のデザイナーは〈どんな服をどれくらい持っているか〉をだいたい把握します。そうじゃないと「スーツがしわしわ」「ドレスの裾が床に」なんてことになってしまうからです。それから、これから増えていくアイテムも収納できる”余白”を残すことも忘れません。

こちらの美しいウォークインクローゼット。ネクタイやスーツといったお持ちのアイテムを細かくヒアリングし、”どこに何をしまうか”をはっきりと決めました。真ん中にはアイランドカウンター。ここで服を広げたり、畳んだりできます。「まるでブランドショップみたいだね」と言われそうですが、まさにそのとおり。上部の引き出しには色とりどりのネクタイを並べて収納し、選びやすくしています。

かなり整理整頓能力が問われるウォークインクローゼットですが、ブランドショップで買物をするかのように、衣裳を選ぶことができるのはうらやましいですね。
 

〈2〉バッグや帽子を飾って、ガーリーな空間に

ウォークインクローゼットに入ると、わくわくする。そんな空間を目指してデザインしました。

こちらも、お持ちのドレスやバッグのサイズ・量を把握したうえで設計。”どこに何をしまうか”を設定したうえで、カーペットはパープル、壁はピンク。奥さま好みのガーリーな空間に仕上げています。

帽子やバッグをディスプレイできる棚を造作し、セレクトショップのように華やかに。一角にはドレッサーを設け、ここですべての身支度ができるようにしたこともポイントです。

ウォークインクローゼットをつくるときは、〈吊るす〉スペースだけでなく〈並べる〉スペースも大切。バッグや帽子をインテリアの一部と考え、コーディネートをたのしみながらディスプレイしてみましょう。こんなにかわいいウォークインクローゼットなら、整理整頓するのもたのしそうですね。
 

〈3〉インではなく、スルーっと通り抜け

寝室の隣に、ウォークインクローゼットをレイアウトしました。ここで服に着替えたら、隣のシューズクローゼットで靴を選んで、そのまま玄関から外出。ウォークインクローゼットではなく、ウォークスルークローゼットです。

靴も含めた全身コーディネートがしやすいというメリットがありますが、これに加えて〈スペースを有効活用できる〉〈動線を短縮できる〉ことも大きなポイントです。

縦長のウォークインクローゼットは移動が結構大変。奥まで行って、こっちに戻ってきて…と朝からあちこち往復するのも疲れちゃいます。

その気になれば、一往復すらせずに外出できるかも。夜は酔っぱらって帰っても、そのままベッドにバタン。

お持ちの物だけでなく、ライフスタイルを把握できたからこそ、このような動線が生まれました。
 

〈4〉ロフトのウォークインクローゼットでリズムをつくる?

空間のバランスを調整するために、ウォークインクローゼットを上手に使った実例です。

もともとの寝室は、ちょっと縦長で天井が高い。デザイナーは「うーん。ベッドを置いてもちょっとバランスが悪いな」と思ったそうです。しかし、完全に区切ってしまうのはもったいない。そこで、ロフトを設け、その下にウォークインクローゼットをつくることにしました。

白い煉瓦の壁はロフトの先まで続いているため、寝室の伸びやかさを感じさせます。しかし、縦長の空間はきゅっと引き締まっており、当初に感じていたバランスの悪さが解消されました。ライトを点けるとウォークインクローゼットが浮かび上がるような印象。寝室の中に、〈大きな箱〉がたたずんでいるようです。

まとめ

使い勝手がよいウォークインクローゼットの作り方をご紹介しました。ウォークインクローゼットは「ただ洋服を突っ込んでおくもの」ではありません。今回ご紹介したように

・ウォークインクローゼットで身支度をスムーズにする
・ウォークインクローゼットに衣類を飾ってたのしむ
・ウォークインクローゼットを通路にして動線を短縮
・ウォークインクローゼットで空間を調整する

という、いくつもの役割があります。そのほか、ウォークインクローゼット内にデスクカウンターを設けて書斎やスタディースペースにしたり。住む方のライフスタイルに合わせて+αが生まれます。

これからリフォーム・リノベーションをお考えの方は、ウォークインクローゼットをただの収納ととらえず、上記のような役割を持たせてみましょう。

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