「そうだ、リフォームしよう！」と思い立ち、webサイトでリフォーム業者を検索してみたところ、でるわでるわ。リフォーム会社の広告だらけ。いったい、どこに依頼したらいいのか…。でも、ご安心ください。これらは工務店、設計事務所、リフォーム会社と大きく分けることができ、それぞれの違いはわりと明確です。
お肉をデパートで買うか、スーパーで買うか、お肉屋さんで買うか、のような違いです。買うものは一緒ですが、どこで買うかによって値段も品質も違いますよね。 工務店、設計事務所、リフォーム会社はどこがどう違うのか、じっくりと比べてみました。
工務店・設計事務所・リフォーム会社を比較しました
リフォーム工事が得意な工務店
大手から中小まで、さまざまな工務店があります。 小さな工務店だと、社長や現場監督はもともと大工さんだったりします。また、大工さんや職人さんを社員として迎えているところもあるので、「木造工事のことならどんとこい！！」とは言わないでしょうけど、現場のことに精通していてとっても頼りになります。
しかし、工事は得意だけどプランやデザインはちょっと苦手、という傾向にあります。ですので設計は外注するケースがほとんどです。リフォームをお願いするときは、要望を文章でまとめたり、雑誌やwebで理想のイメージを用意するなどし、第三者である設計士にご自身の好みや意図が伝わるようにしましょう。
デザイン性が高い設計事務所
よく雑誌などで紹介されているスタイリッシュなリフォームのプランは、設計事務所が手掛けていることがほとんどです。ハイセンスなプランとデザインが”売り”なので、設計だけに特化。施工は自社でできないため、工務店などに依頼します。 工務店やリフォーム会社に比べて設計料がやや割高になることがありますが、その事務所のデザイン性に惚れ込んだのであれば、きっと満足できるでしょう。雑誌に出てくるような洗練された空間をご希望なら、設計事務所がおすすめです。
プランやデザイン、工事も得意なリフォーム会社
大手・中小のリフォーム会社がありますが、大手は全国ネット、中小はエリアを限定しています。また大手リフォーム会社が工事を自社ではなく、協力会社に任せるのに対し、中小リフォーム会社のなかには、自社で施工をしているところも。その場合はデザイン性が高いだけでなく、工事がスムーズで、設計料が低めに設定されている傾向にあります。
また、工務店のように大工さんや職人さんを社員として雇わず、大工さん、左官屋さん、タイル屋さん、塗装屋さん、内装屋さんなどそれぞれに工事を依頼し、社内の現場監督がマネージメントするスタイル。これなら余計なマージンも発生しません。このほかにも、ハウスメーカー系列のリフォーム会社というのもあります。新築したメーカー系列のリフォーム会社なら、構造を熟知しているはずなので、安心です。 しかし「同じメーカーでまた似たような住まいじゃおもしろくない」という方は、もちろん新築したメーカー系列以外のリフォーム会社に依頼してもOKです。
まとめ
それぞれの特徴をご理解いただけましたか？ 最低限これだけ知っておけば、迷ったときに「どこに依頼すればいいか検討もつかない」という状態だけは避けられます。
工務店・設計事務所・リフォーム会社それぞれ一社ずつ、ピンときた会社にプランと見積もりを依頼するのも１つの手です。低価格性を売りにしているA社、デザイン性や暮らし心地を売りにしているB社、自然素材にこだわるC社。会社によってコンセプトが違うことがわかるはずです。
ほとんどのリフォーム会社は、最初の基本プランまで無料ですが、個人の設計事務所のなかには、基本プランから費用がかかってしまうところもあります。事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
