キッチンをリフォームするなら、どのようなインテリアにしたいですか?
お気に入りのキッチンなら、毎日の家事も楽しくなりそうです。
近年主流の開放的なLDKでは、キッチンの印象が空間全体のイメージに大きく影響するもの。北欧、ナチュラル、モダンなど…人気の高いインテリアテイストの特徴や種類、空間づくりのポイントを、キッチン実例とともにご紹介します。
ナチュラルなキッチンインテリア
ナチュラルインテリアは、自然素材のあたたかみが感じられるインテリア。木製の家具や建具を中心とした、シンプルなデザインと明るい色合いが特徴です。
こちらのキッチンは、キャビネットの扉、フローリング、スプーンカットの引き戸に、あたたかな色味と木目が美しいオーク材を使用。ダイニング〜キッチンの壁には大判タイルを張り、すっきりとした印象に。窓に掛けたシルエットシェードが、羽を閉じていても室内全体に光をやわらかく拡散します。
モダンなキッチンインテリア
モダンインテリアは、直線的なデザインと、硬質な印象の素材が特徴。モノトーンもしくは彩度を抑えた色味をベースにします。
こちらの事例は、グレーとブラウンでまとめたモダンなⅡ型キッチン。オーダーキッチンの扉はクレイブラウンの鏡面塗装に仕上げました。コンロ側に吊戸棚を設けないことで、石目模様のタイル壁の面積を大きく確保し、すっきりと開放的に。その分の収納量は、カウンター収納やパントリーで補っています。
北欧風のキッチンインテリア
北欧インテリアは、シンプルで洗練されたデザイン、優しい色使い、ナチュラルな素材感などが同居するインテリアです。
こちらの事例は、コの字型のレイアウトが機能的な北欧風のキッチン。上品なネイビーが印象的な框(かまち)扉のキャビネットは、金具のデザインにも徹底的にこだわっています。壁に貼ったのは、不規則な斑模様が美しい大谷石。オープン棚には、木目が味わい深い杉の足場板を採用しました。ランダムに並ぶ3つのペンダントライトが、空間のアクセントとなっています。
インダストリアルなキッチンインテリア
インダストリアルとは「工業的」という意味。業務用の家具や素材を使った、ラフで無骨な素材感が特徴のインテリアスタイルです。
こちらの事例は、インダストリアルインテリアのキッチン。正面の壁に貼ったのは、欧米の地下鉄構内で使われるサブウェイタイル。黒い目地はタイルの規則的なリズム感を強調するほか、汚れが目立たないというメリットもあります。古材のオープン棚とアイアンのレードルハンガーを設けて、カフェのような印象に。モルタルのキッチンカウンターの傍らには、古材のダイニングテーブルを造作しました。
ブルックリンスタイルのキッチンインテリア
ブルックリンスタイルは、ニューヨーク州のブルックリンエリアを彷彿とさせるインテリア。古い工場や倉庫を改装したカフェやレストラン、ギャラリー等をイメージしています。インダストリアルインテリアとも相性が良いです。
こちらの事例は、ブルックリンインテリアのキッチン。躯体現しの梁は白く塗装して、コンクリートの質感と存在感を強調しています。キッチンの正面から古材のデスクカウンターにかけての広い壁にアンティーク煉瓦を貼り、インパクトある空間を演出。マットな黒に塗装したキッチンには、バイブレーション仕上げのステンレス天板を組み合わせて、バーやレストランのような趣に。
クラシカルなキッチンインテリア
クラシカルインテリアは、伝統的なヨーロッパ風のインテリア。エレガントで装飾的なデザインが特徴です。
こちらの事例は、クラシカルなインテリアのキッチン。
吊戸棚と折り上げ天井のモールディング、羽目板、キャビネットの框扉など、意匠性の高い要素を多用しつつ白で爽やかにまとめています。
サンルームに面する壁に格子窓を設け、デザイン性と快適性を高めました。
まとめ
キッチンインテリアのおもな種類や特徴をご紹介しました。
LDKの主役になるキッチンは、機能性や快適性はもちろんデザインにもこだわりたいもの。ナチュラル+モダン、北欧+モダンなど、要素の組み合わせによってもさまざまなバリエーションが生まれます。
キッチンを中心に、住まいのインテリアテイストを決めてみてはいかがですか?
さまざまなテイストのキッチンインテリアを、多数ご紹介しています。お気に入りのスタイルにリノベーションして、毎日の家事がもっと楽しくなるキッチンに。