サブウェイタイルを使ってリノベーションしてみよう | リノベーションスープ

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サブウェイタイルを使ってリノベーションしてみよう

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リノベーションでも人気の〈サブウェイタイル〉。表面のゆがみによって、光が当たると波打つようにゆらぎます。壁に貼るだけで、一気にラフで趣のある雰囲気に。カフェやレストランはもちろんですが、最近では住まいの内装でも見かけるようになりました。

しかし、きちんと計画せずに貼ってしまうと、「あれ、イメージとなんか違う…」と残念なことに。その原因は、実ははっきりとしています。サブウェイタイルの〈貼る場所〉〈面積〉〈目地〉〈空間全体のコーディネート〉の、どれかが間違っているのです。

サブウェイタイルのインテリア実例とともに、効果的なサブウェイタイルの使い方を学んでみましょう。

サブウェイタイルってなに?

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アンティークやヴィンテージのインテリアでよく使われる〈サブウェイタイル〉。真っ白でシンプルなのに、一部の壁に貼るだけで、ノスタルジックなくつろぎをつくり出してくれます。

そもそも、サブウェイタイルって何? 普通のタイルとどこが違うの? と思う方もいるのでは。

サブウェイタイルは、1900年初頭のニューヨークの地下鉄駅構内で使われていたようなタイルのことです。当時のタイルは、今のように大量生産されていたわけではありません。一枚一枚ハンドメイドでつくられていたため、表面がかすかに歪んでいて、ある意味、不格好とも言えるかもしれません。

しかし、ヴィンテージスタイルやブルックリンスタイルの人気もあって、ここ数年、サブウェイタイルが注目されるようになってきました。

機械生産ではあらわせないようなハンドメイドの風合いを、そのまま再現したのが今のサブウェイタイル。拭き取り掃除がしやすいため、キッチンやバスなど水まわりにぴったりです。

サブウェイタイルを使ったインテリアを見てみよう

サブウェイタイルを使った、カフェスタイルキッチン

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水を弾くサブウェイタイルは、キッチンにおすすめ。スポンジで磨けば、油汚れもすっきり落ちます。

こちらのお住まいは、ダイニングとキッチンの間の引き戸を空けるとまず最初に、サブウェイタイルが目に飛び込んできます。「キッチンをカフェのようにしたい」けど「リビング・ダイニングはシックにしたい」というご希望から生まれたリノベーションプランです。

サブウェイタイルは、横一列ずつタイル半枚ずらしながら張る〈馬目地〉が基本。空間にリズムが生まれ、サブウェイタイルの魅力が一番伝わります。その壁に、古材を使った棚を設け、銅製のヤカンやお鍋をディスプレイ。ガラスと真鍮でできた小さなペンダントライトも、サブウェイタイルの時代性とうまくマッチしているようです。〈見せたくなるキッチン〉のお手本のようですね。

こちらのキッチンカウンターでご主人さまにコーヒーを淹れたり、お子さまに朝食を出したりと、カフェのオーナーさながらの奥さま。サブウェイタイルのさわやかな空間で、おいしいコーヒーをたのしめるようになりました。
 

サブウェイタイルを使った、クラシカルな洗面・バス

バスルームや洗面室にサブウェイタイルを使えば、ヌーベルバーグの映画のような雰囲気に仕上がります。

こちらのお住まいは「古い洋館のような」リノベーションがご希望でした。そのため、LDKはエイジング加工のフローリングや、アンティーク塗装の建具などで趣を演出しています。では、バスルームと洗面室はどうする? と思ったとき。やはり、こちらもクラシカルなテイストでまとめることにしました。

そこで登場したのが、サブウェイタイルです。

ダークグレーの目地によって、タイルの存在感を強調。洗面室からバスルームの壁にサブウェイタイルを貼り、連続性を演出しています。

しかし「貼って終わり」ではツメが甘い。照明は丸いブラケットライトです。厚みのあるガラスからは、乳白色の光がこぼれ、なつかしいような心地よさ。ミラーフレームはエイジング塗装、浴槽は据え置き型をセレクトするなどし、ノスタルジックな世界感を完璧につくりました。

目地が変わると、イメージがこんなに変わる

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「あれ、雰囲気がちがう?」と思いませんでしたか? しかしこちらもサブウェイタイルです。

違うのは、目地の色。 これまでのサブウェイタイルは、黒やグレーといった目地を使っていましたが、こちらは白。 目地を白くすると、全体にすっきりとした印象に仕上がりますね。

黒い目地のサブウェイタイルがニューヨークなら、白い目地のサブウェイタイルには、西海岸のようなリラックス感があります。しかし黒い家具を合わせると、ぐっとモダンなイメージに。控えめで、どのような空間にも合わせやすいことがメリットです。
 

サブウェイタイルを使った、ノスタルジックな玄関

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こちらは、中古マンションを買ってリノベーションしたセカンドハウス。海のすぐそばなので、お子さまたちは毎日のように海に出かけて行きます。

海水や砂でよごれたままで帰って、玄関のシャワーでさっと流す。〈汚れても掃除がラクな素材〉ということで、こちらのサブウェイタイルが選ばれたわけです。サブウェイタイルのゆがみや、床のタイルのざらざらとした足ざわり。そんな素材感は、ご主人さまに、子供の頃に海の家で遊んだなつかしい思い出を思い起こさせてくれるのだとか。

サブウェイタイルの目地を変えたただけで、石けんのようにさわやかな空間になりました。

まとめ

いかがでしょうか。

カフェやレストランなどでサブウェイタイルを目にすることあり、「家でも使ってみたい!」という方が増えています。ただし、何も考えずに使ってしまうと、やたらサブウェイタイルだけ目立って、うるさくなってしまう恐れが。サブウェイタイルの魅力を損なわないように、計画的に使いましょう。

〈サブウェイタイルを使うコツ〉
・汚れやすいキッチン、洗面、バス、トイレに使う
・レトロにするなら目地は黒、さわやかにするなら白
・サブウェイタイルに合わせて、空間全体のテイストを統一

サブウェイタイルは使うシーンや、目地の色、それから、まわりのインテリアとの統一感がとても大切です。DIYでタイルを貼ることもできますが、できればリノベーションで空間全体をコーディネートするのがベスト。リノベーション会社のデザイナーに相談しながら、「サブウェイタイルが映える場所」「効果的な貼り方」を探してみましょう。

サブウェイタイルを使ってリノベーションした実例も掲載しています。住まい全体のバランスを考えながら、どこに取り入れるか考えてみましょう。
 
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