至極のマスターピースvol.1 「GAGGENAUのクックトップ」 | リノベーションスープ

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至極のマスターピースvol.1 「GAGGENAUのクックトップ」

GAGGENAU_ガゲナウ

ハイエンドなビルトインキッチン機器の代名詞となっている〈GAGGENAU/ガゲナウ〉。尊いほどの美しさゆえ、使いこなすのが難しそうなイメージがありますが、実はその逆。料理をおいしくするための「シンプルな機能」が散りばめられています。

一流ブランドのマスターピース(名作)をご紹介するシリーズ。

第1回目は〈GAGGENAU〉のクックトップ、「Varioシリーズ」です。

335年の伝統と職人気質を受け継ぐ、由緒あるブランド

(写真は創業当初のEisenwerke Gaggenau/ガゲナウ鉄工所)

モダンなデザインと最先端のテクノロジーとは裏腹に、〈GAGGENAU〉の歴史は長くて深い。さかのぼること今から335年前の神聖ローマ帝国時代。ドイツ南部のガゲナウという街で、貴族が村の復興対策として設立したのがはじまりです。

当初製造していたのは、農耕具や鋏といった鉄製品でした。やがてキッチン機器の開発に注力し、19世紀末には薪を使った「クックトップ」を開発。この頃すでに、現代のシステムキッチンを彷彿とさせる製品を世に送りだしていたというから驚きです。

やがて1956年には、目線の高さに配置した「ビルトインオーブン」を開発。これまでのようにかがんで調理する必要がなく、家事が劇的にスムーズになりました。システムキッチンのパイオニアとして暮らしに革命を起こしてきた〈GAGGENAU〉は、335年の伝統と職人気質を受け継ぐ、由緒あるブランドなのです。

1972年からのベストセラークックトップ、「Vario」シリーズ

GAGGENAU_ガゲナウ

1972年、キッチン業界に強い衝撃を与えた製品があります。

それが今回のマスターピース、「Vario」シリーズです。発売されて約50年、〈GAGGENAU〉のロングセラーアイテムとなっています。

「調理法に合わせてクックトップを組み合わせる」という、これまで誰も目にしたことがない斬新かつ合理的なアイデアでした。

「ガスか、IHか」の二択ではなく、温度調整しやすいIHヒーター、6kWのハイカロリーバーナーどちらの設置も可能。なかでもインパクトがあるのが、遠赤外線で調理でいるバーベキューグリルです。ステーキなら均一の温度で表面を焼き上げ、肉汁を逃さず旨味をとじ込めます。魚・野菜も、まるで炭火で焼いたようにふっくらとジューシーな焼き上がりに。食材のポテンシャルを最大限に引き出してくれます。

「Vario」シリーズが極めてソリッドな印象を与えている理由は、「質感」への果てしないこだわり。

各パーツは耐久性が高く、経年により味わいが増す素材を採用。たとえば、コントロールパネルやノブは〈無垢のアルミ〉、ハイカロリーバーナーの五徳は〈鋳鉄製〉、バーナーヘッド・リングは〈真鍮〉。徹底して「本物の素材しか使わない」という頑なポリシーは、鉄職人からはじまった〈GAGGENAU〉の系譜を感じさせます。

顧客の中には40年ほど前に購入したクックトップを使い続けている方もいるとか。これはかなりレアケースと言えるものの、〈GAGGENAU〉の底知れない耐久性を物語るに十分なエピソード。時代を超えて愛され続ける名作です。

「使いこなしたい」という欲望が、料理の幅を広げてくれる

GAGGENAU_ガゲナウ

〈GAGGENAU〉の製品開発には、社内のデザイナーやエンジニアのほか、プロのシェフや化学者が参画。オーブンや冷凍冷蔵庫、食洗機など、いずれもハイテクノロジーを駆使した機器を生み出しています。

長らくヨーロッパの人々の暮らしを支えてきた〈GAGGENAU〉。しかし注意すべきは「ヨーロッパと日本では調理スタイルが異なる」という点です。たとえばドイツの家庭ではオーブン料理が主流で、鍋ごとオーブンに入れることも。

そのため〈GAGGENAU〉のオーブンは、揚げる・炒める以外のほとんどの調理が可能となっています。

せっかく購入した機器をただのインテリアに留めておくのは、〈GAGGENAU〉の望むところではありません。「使いこなす」ために、料理スタイルを少し見直す必要も。

そこで〈GAGGENAU〉の東京ショールームでは、1日1組限定で購入検討者に向けたデモンストレーションを開催しています。いつも使っている食材を持ち込み、GAGGENAU製品で調理。毎回、「同じ食材なのに、こんなに違うの?」と感嘆の声が絶えないとか。

スペシャルな体験ができるショールームです。

まとめ

誤解を恐れずに言うと、〈GAGGENAU〉はキッチン業界において、ポルシェやフェラーリのような立ち位置にあるブランドだと思います。

人々はまず、視覚的な美しさに憧れる。そして運転してみて、あらためてスピード、滑らかなハンドルの感触、美しいエンジンの音、体を包み込むようなシートに満足する。車が移動の道具ではなくなり、乗ること自体に喜びを感じるのです。

「これが入っていなければ、高級キッチンといえない」と言われるほど圧倒的なブランド力を持つ〈GAGGENAU〉。ハイエンドなキッチン機器の象徴として、常にトップの地位に君臨しています。

ドイツのビルトインキッチン機器ブランドとして335年の歴史を持つ。革新的なデザインと機能性は、常にキッチン業界で注目の的。

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