インテリアにぴったりの植物を選ぶ、3つのルール | リノベーションスープ

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インテリアにぴったりの植物を選ぶ、3つのルール

インテリアにぴったりの植物を選ぶ、3つのルール

インテリア雑誌などで見かける、植物を素敵に飾った空間。憧れませんか? 実は私、「リビングにちょっと大きめの植物を置いてみようかな」とグリーンショップを訪れてみたのですが…何を買っていいのかわからない。手ぶらですごすごと帰ってきました。

しかしインテリアコーディネートの達人らしき人物に、植物を選ぶときのものすごく簡単な3つの方法を教えてもらったのです。

結論として、植物はオブジェ。インテリアにアクセントを与えるアイテムだと考えると、ちょっと選びやすくなりませんか? 育て方や種類などはいったん忘れて、「理想のインテリアにしてくれるのはどの植物?」ということだけを考えてみてはいかがでしょう。

というわけで、インテリアを華やかに、あるいはモダンに彩る植物選びのコツをご紹介します。

1 植物は理想のインテリアにしてくれる”色”で選ぶ

シックなインテリアに、ウンベラータで明るさを

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お部屋に植物を1つ置くと、グリーンが差し色となってやさしい雰囲気が生まれます。しかし、微妙な色の違いに注意。一口に緑と言っても黄緑、緑、深緑。また、グレーかがっていたり、赤みがかっていたりするタイプもあります。

これらは、”どんな雰囲気をにしたいか”、ということから選んでいきます。

「やわらかい雰囲気にしたいな」思ったら、黄緑のものをセレクトしましょう。たとえばこちらのお写真。ウォールナットと大谷石というコンビネーションで、重厚で落ち着いたテイストにリノベーションしています。石の硬い質感をやわらげてくれるのが、さわやかで明るい緑のウンベラータ。大きなハート型の葉を持つ植物です。

葉の薄さもポイントです。窓から注ぐ光で葉脈が透けて見え、さわやかな印象に。空間に一つ置くだけで、フレッシュな雰囲気が生まれました。
 

味わいのある壁に馴染む、バーガンディー

一方で、コンクリートをあらわしにしたり、グレー系の塗装で仕上げたラフな壁。全体のトーンが低いため、植物の緑が浮かないようにバーガンディーを合わせました。

名前のとおり、バーガンディ(ワインレッドとボルドーの中間)の葉を持つ植物です。趣を感じさせるインテリアに、シックなレッドがアクセント。有機的なカタチがオブジェのようで、インテリアにフィットしています。

ちなみに種類の違う植物をいくつもインテリアに取り入れる場合は、できるだけ色味とトーンをそろえると、統一感が出るそうです。

2 植物はインテリアになじむ”カタチ”で選ぶ

丸い葉を持つベンガレンシスは、北欧インテリアにぴったり

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リビングに置くスタンドを買おうと思ったら、カタチをものすごく気にしませんか?「シェードが頭でっかちなんだよね」とか「これシャープでいいかもね」とか。

そうそうその調子。同じように植物も”カタチ”を気にしてください。気にするカタチは、”葉のカタチ”と”全体のシルエット”の2つです。

飴色のヴィンテージ家具に、ぽってりとした花瓶や照明。こんなほっこりするインテリアに合わせたいのは、丸い葉を持つベンガレンシス。北欧のヴィンテージ家具を使ったあたたかな空間に、たまごのようにふっくらと葉っぱの植物は、文句なしのおさまりです

葉が丸っこい=可愛らしい。葉が尖ってる=シャープ。ごく単純なイメージから、空間のインテリアに合う植物を探してみましょう。
 

モノトーンのシンプルインテリアには、個性的なユッカを

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白や黒といったモノトーンでシンプルモダンにまとめた空間には、ややエッジの聞いたシルエットの植物を合わせてもよいでしょう。こちらは、床・壁・天井が真っ白なリビング・ダイニング。ガラスブロックのある壁の前に、個性的なユッカを置けば、インテリアのアクセントとして効果を発揮。クールなステンレスキッチンとも相性がよさそうです。

植物はひとつひとつカタチが違います。お店で実物を見て、枝のうねり具合などを確認し、インテリアに合うカタチのものを買いましょう。

そのときに、”葉のカタチ”と”全体のシルエット”を意識して植物を選んでみましょう。

3 植物はインテリアに合った”高さ”で選ぶ

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インテリアのアクセントになるように、大きな植物を買って、いよいよ部屋に置いてみたら…

「あれ? 部屋がせまくなってない?」

なんて失敗した方はいませんか? でもプロは、そうならないようにちゃんと”高さ”を考え選んでいるそうです。

基本は天井もしくは梁と、植物のトップの間に50〜60cm以上の余白をつくる。これだけです。これさえ守れば「圧迫感が…」ということはなくなるでしょう。サッシの横に置く場合は、サッシの上部のラインと同じか、少し下げると空間になじみます。

もう1つのテクニックとして知っておきたいのは、家具の高さ。たとえばリビングにロータイプのソファを置いたとします。それに合わせてテーブルもローテーブルにしますよね。すると室内の視線がやや低めに。ベッドのある寝室も同じです。その場合は、もっと低めの植物を選んだほうが、インテリアとしても違和感がありません。

まとめ

基本的に住まいの床・壁・天井は直線で構成されていますね。そこに今回ご紹介した植物のような有機的なフォルムが入ると、インテリアにやわらかさが出ます。不思議と心がほぐされ、リラックスした気分になる。これが植物の力です。

インテリアにぴったりの植物を選ぶ方法は、

・色…黄緑、緑、深い緑のどれか?
・カタチ…インテリアの印象と、植物のカタチの印象をそろえる
・高さ…天井、梁、家具の高さを意識する

が大切ということをご紹介しましたが、とにかく最初に「どのようなインテリアにしたいのか」をはっきりさせることが大切です。今夜のメニューが決まってないのに、お肉屋さんで買物する人はいません。それと一緒で、インテリアが決まっていないのにグリーンショップに行っても、何が何だかわかりません。

あせらず、テーマを決めてショップをのぞいてみてください。モダンなインテリアに合う植物が、クラシカルなインテリアに合う植物が、シャビーシックなインテリアに合う植物が必ずあるはずです。

雑誌やネットで気に入ったグリーンインテリアを見つけたら、それをショップの店員さんに見せてもよいでしょう。イメージに合った植物を教えてくれるはずです。

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