一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい | リノベーションスープ

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一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

繊細に重なる年輪、力強いアクセントとなる節、自然の色の変化。樹齢300年以上の一枚板は、圧倒的な神秘性と大らかさを有しています。

一生ものとして大切にしたいから、慎重に選びたい。

しかし一枚板はあまりにも種類が多く、どれも魅力的なため、選びきれない方も多いとか。

今回は、一枚板のダイニングテーブルを選ぶときのポイントをご紹介します。

〈1〉ファーストインプレッションを大切にする

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

まず知っておいてほしいのは、〈一枚板は一点もの〉だということ。同じウォールナットの一枚板であっても、色・木目・節はどれも違います。もちろん印象もさまざまです。

「だからこそファーストインプレッションで選んでほしい」と話すのは、ATELIER MOKUBAエリアマネージャーの若林さん。一目見て気に入った一枚があったら、それは運命的な出会いなのだそうです。

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

(写真上/節や割れなどできるだけ自然の形状を活かす)

ただし『いいな』と思っても、希望の幅に足りない場合があるかもしれません。そんなとき、『もう少し探せば幅広いものが出てくるかもしれない』と、希望の一枚板が出るのをひたすら待つかもしれません。それは慎重に検討しているようでいて、せっかくの出会いを逃していることになりかねません。最初に気に入った木目や色合いと同じ一枚板に出会える可能性は、皆無だからです。

『思ったサイズがないから』といって他の一枚で妥協するなら、多少幅に目をつぶっても”ひとめ惚れした一枚”を選んだ方が満足できる。若林さんが『ファーストインプレッションが大切』と言ったのは、このことがあるからです。

〈2〉インテリアにとらわれすぎない

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい
ブビンガの一枚板にフィットする住まいに craft

また、気に入った一枚板があっても、「インテリアに合わないかも….」と不安になるかもしれません。そんなときは、諦めるべきでしょうか?

「そういう場合も、好きな樹種を選ぶことをおすすめします。ダイニングテーブルは毎日目で見て、肌に触れるものですから、使っていて心が弾むような木にしたほうがいいと思いますよ」と若林さん。

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

インテリアと一枚板の相性が気になっていましたが、ギャラリーを訪れてわかったのは、一枚板はインテリアのテイストを超越しているということ。

モダン、ヴィンテージ、北欧…。いかにも大きな丸太から切り出したというダイナミックな一枚板は、どのようなインテリアにも馴染むため、それほど神経質にならずに『好きだ』という気持ちを貫いてもよいそうです。

「『フローリングと同じ樹種にしたい』と言っていたお客さまも、こちらで実物を見ると、まったく別の一枚板を気に入ってしまうことがあります。『これが好きだ』という直感を大切にしてほしいですね」(若林さん)

〈3〉最終的には”脚”と”椅子”でフィットさせる

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

最後は”脚”と”椅子”。この2つで全体のバランスを調整すれば、どのような一枚板も完璧にインテリアにフィットします。

たとえば栃(トチ)の木の一枚板のダイニング。同じ樹種の脚を組み合わせると和のイメージになりますが、黒スチールや、透明なアクリルの脚を合わせると、モダンな印象が生まれます。さらに椅子も重要なポイント。写真のようにウェグナーのPPモブラーを合わせると、明るくやさしい北欧インテリアに。コーディネート次第でいかようにもイメージを変えられるのです。

また一枚板は、天板と脚をビスで接合しません。穴を開けずに一枚板の希少性を守りつつ、いつでも脚を交換できる気軽さがあります。

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

一枚板には、丸太の外側の『木表』と丸太の芯に近い『木裏』があり、それぞれ木目の表情が異なります。さらに『耳』(木の表面のゴツゴツした部分)のある木表を上にする・しないでも、テーブルの印象は大違い。

いつもは木表で木のダイナミックな質感を楽しむ。ゲストが多いときは木裏にしてテーブルを広く使うなど、シーンに応じて裏表を使い分けるのもよいでしょう。

一枚板のダイニングテーブル、おすすめは?

〈おすすめの一枚板1〉落ち着いたウォールナット

一枚板のダイニングテーブルは、ひとめぼれで選びたい

世界三大銘木のひとつで、高級素材として知られているウォールナット。クラフトのリノベーションでもフローリングや造作家具に使うことがあります。

一枚板も、やはりウォールナットが定番人気なのだとか。シックな色合いにおだやかな木目模様はどのような空間にも馴染みます。使ううちに、グレーがかったやさしい色合いに変化することもおすすめポイントなのだそう。
 

〈おすすめの一枚板2〉上品な栃の木

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栃の木は”リップルマーク”といわれる希少な杢が表面にあらわれています。ねじれながら成長するため、このようなうねり模様ができるのだそうです。

表光沢があり、見る角度によって表情が変わって、いつまで見ていても飽きません。またねじれながら育つためか、一枚板の幅に差が生まれ、砂時計のようなユニークな形状をしていることも特徴。明るく上品な色合いなので、空間のイメージをぱっと華やかにしてくれそうです。
 

〈おすすめの一枚板3〉攻めのゼブラウッド

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文字通り、ゼブラのようにはっきりと現れた柾目。とにかくこれほど個性的でユニークな樹種は珍しいですね。

「柄が強いけど、意外とどんな空間にも合うんですよ」と若林さん。世界中の丸太の相場が上昇傾向にあるなか、ゼブラウッドはとくに価格が上がってきているのだとか。希少価値の点でも注目度の高い一枚板。インテリアの主役になりそうです。

まとめ

ATELIER MOKUBAは東京・横浜に5つのギャラリーがありますが、ここ青山プレミアムギャラリーには常時100種類以上の一枚板が集結しています。マホガニー、パープルハート、屋久杉、神代楠….。まるで美術館のように一枚板が並ぶ店内。

そのヒミツは、世界中のネットワークにありました。アメリカやカメルーンの土場によい丸太が入ったら、真っ先に連絡が入ります/ MOKUBAのバイヤーがすぐに駆けつけ、買い取り。こうして手に入れた丸太は、福岡県大川市の自社工場へ直送されます。板に加工して2~10年かけて自然乾燥させ、含水率を調整。

特筆すべきは、乾燥技術です。含水率が高いと、使ううちに反りや割れが出てきます。しかしATELIER MOKUBAではすべて10%以下で調整。もちろん無垢なのでどうしても反ることはありますが、反りや割れの確立が格段に低くなります。

一枚板それぞれのストーリーをじっくり聞いていると、時間が過ぎるのはあっという間。ほとんどのお客さまは3時間ほど滞在していくとか。ちょっとでも気になったら、まずはその存在感と美しさをご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

関東は青山・新宿・五反田・吉祥寺・横浜にギャラリーがあり、全国13店舗展開。ギャラリーごとにラインナップが異なります。見るだけでも大歓迎だそう。

ATELIER MOKUBA(一枚板家具専門店 アトリエ木馬)

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