ファブリックガラスでつくる、モダンで幻想的な世界 | リノベーションスープ

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ファブリックガラスでつくる、モダンで幻想的な世界

ファブリックガラスでつくる、モダンで幻想的な世界
ファブリックガラスの施工例 リノベーションのcraft

ファブリックガラスは、ファブリックを挟んだ2枚の合わせガラスのこと。

たとえば光を透しつつ、視線をおだやかに遮りたいとき、半透明のガラスやルーバーを使用するのが一般的です。しかし上質な布を挟んだファブリックガラスなら、そこに華やかさを添え、幻想的ともいえる美しさを演出してくれる

今回は、ファブリックガラスの魅力についてご紹介します。

ファブリックガラスが魅力を発揮するシーン

ガラスの透明感と、ファブリックの柔らかさを兼ね備えたファブリックガラス。透ける・光る・反射するといったさまざまな表情をつくることができます。

高級ホテルやマンションのロビーに使われることが多い一方、ファッション性の高さから、最近では住宅でのニーズも高まっているそうです。

注目したいのは、ファブリックガラス越しに見る景色の美しさ。内と外のつながりをつくりつつ、外部とのほどよい距離を保ち、その先に広がる景色をほのかに見せてくれる。ちょうど簾(すだれ)のように雅趣あふれる佇まいで、日本人の感性に訴えるものがあるようです。

また内側のライトを灯すと、障子のようなやさしい光があたりに広がります。

ファブリックガラスの種類は55モデル、115種類

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Hanamura

ハナムラのファブリックガラスは、国内外のメーカーの生地が使用されています。プレーンなシースルー素材から、ラメで模様が施された繊細な素材まで。種類は55モデル、カラーバリエーションを加えると115種類にのぼります(2017年1月現在)。これだけあれば和モダンやヨーロピアン、ヴィンテージなど、どんなインテリアでも調和するものが見つかりそうです。

ファブリックガラスの建具は、受注生産のオーダーメイド。現行モデル以外でも、希望の生地でファブリックガラスを製作できます。和紙や金網、カーボン、また造花の花びらや落ち葉といったユニークな素材を挟んだ例もあるそうです。

合わせガラスの1枚をミラーやブラックガラスにして透過性をなくし、テーブルの天板やキッチンの壁面などに使うことも可能。アイデア次第で可能性はどこまでも広がります。

※持ち込み素材は、一度サンプルをつくり耐水・耐熱をチェックするため納期がかかります。

ファブリックガラスの価格

ここで気になるのがファブリックガラスの価格ですね。

大まかな目安として、一番プレーンな『MODA』シリーズだと¥28.000/平米(3m+3m・フロート板ガラス)。ガラスの厚み・種類・使う生地によって価格に大きな差があるため、一概にお伝えするのはむずかしくなります。

今のところは、設計者やインテリアコーディネーターを通じて見積もりをとり、価格を把握する方法がベストです。またファブリックガラスの価格に加えて〈施工費〉も見ておきましょう。

ファブリックガラスの施工例

〈施工例1〉ラグジュアリーなクローゼットに

ワードローブをインテリアとして取り入れるとき、ファブリックガラスはとても効果的です。

たとえば寝室にクローゼットを設け、引き戸をファブリックガラスに。内側の照明を灯すと洋服やバッグのシルエットが際立ち、ラグジュアリーな空気感が部屋全体に広がります。

このとき、クローゼットシステムにもこだわりたいものです。クローゼットの壁面パネルにはイメージに合った模様と質感をセレクト。ファブリックガラスと統一性が高まり、より上質なイメージが生まれます。

〈施工例2〉飾るようなWIC(ウォークインクロゼット)に

モルタルの床、コンクリートの天井、古材などヴィンテージ感のある素材を使い、マンションの一室をラフにリノベーションしました。

ワンルームの開放感を損なわないよう、WIC(ウォークインクロゼット)の建具はファブリックガラスを採用。

シンプルな茶色のファブリックと、ダークブラウンの細いフレームをセレクトしました。生地がほどよく視線を遮りつつ、透け感によって伸びやかさとつながりが。無機質になりがちなインテリアに、ファブリックガラスが上質感と柔らかさをもたらしています。

〈施工例3〉ゾーニングを美しく、おだやかに

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Hanamura

おぼろげな家具や人のシルエット。レースのカーテンや簾は、実際の景色よりも趣深く、印象的に見せてくれますね。もちろんファブリックガラスでも、こうした情緒的な雰囲気をつくることができます。

玄関とリビングの間仕切り、また浴室の間仕切りとすることで、空間を穏やかにゾーニング。ガラスが空間のつながりをつくると同時に、開放感を与える。さらにその先の風景を美しく演出できるのが、ファブリックガラスの大きな特徴です。

ファブリックガラスのパイオニア・ハナムラ

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Hanamura

2005年、ファブリックガラスの販売をスタートしたハナムラ。2008年にはグッドデザイン賞を取得しており、ファブリックガラスのパイオニアとして知られています。

”ガラスでファブリックを挟む”という加工には、高い技術と経験が必要。生地の素材によってプレスの温度や圧力が異なり、それらはエンジニアの長年の経験に頼るところが大きいとか。生地の素材ごとにノウハウが異なり、新商品をつくるには試作を繰り返すそうです。

ファブレス企業のハナムラは、古くからパートナーである国内のガラスメーカーとタッグを組み、新製品の開発に取り組んできました。担当者とエンジニアが試行錯誤しながら、カーボンを織り込んだクールな〈NERO〉シリーズをはじめとした新モデルが誕生しています。

これからファブリックガラスを使ったミラーもリリースされます。ライトを点けると華やかなインテリアのアイテムに。リビングのインテリアやパウダールームなど、さまざまなシーンで活躍しそうです。

まとめ

間仕切りや建具として機能しながら、インテリア性の高い素材として注目されているファブリックガラス。ファブリックの繊細な質感や、ガラス越しに見える風景、光の輝き。これらがインテリアのアクセントとなり、時に溶け込みながら、上品な表情を与えてくれます。

現在ハナムラのファブリックガラスは、個人販売を行っていません。ご希望の場合は、リノベーション会社を通して発注しましょう。たくさんのモデルの中から、デザイナーがお好みのインテリアにフィットするタイプを提案してくれるはずです。

シンプルからラグジュアリーまで豊富なラインナップ。お好みのタイプがなければ、お好きな生地でオリジナルのガラスを作ることも可能です。
 
Hanamura

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