トイファクトリーの代表・藤井さんに聞く、キャンピングカーのほんとの魅力 | リノベーションスープ

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トイファクトリーの代表・藤井さんに聞く、キャンピングカーのほんとの魅力

トイファクトリーキャンピングカー

「幼い頃から父の手づくりキャンピングカーで旅をしていた」と話すのは、Toy-Factory(トイファクトリー)の代表・藤井昭文さん。キャンピングカーでの旅に心を奪われたように、現在はキャンピングカーづくりに打ち込んでいます。

シームレスな旅の魅力や愉しみ方、そしてトイファクトリーの魅力を、藤井さんに聞いてみました。

子供の頃から、父の手づくりキャンピングカーで旅をしてきた

トイファクトリーキャンピングカー

ーーートイファクトリーの存在は、ビルダーの中でも際立ってますよね。大きな展示会でもトイファクトリーのブースは人だかりがすごい。なんというか、「とにかくキャンピングカーの旅をたのしんでほしい!」というピュアなメッセージが伝わってきます。

藤井さん
ありがとうございます。私自身キャンピングカーが大好き…というか、それは当たり前のことで。『キャンピングカーと一緒に育ってきた』という感じなんです。

ーーー一一どういうことでしょう?

藤井さん
内装業をやっていた父は、自分でキャンピングカーをつくっていました。ですから物心ついた時には、父の手づくりキャンピングカーで旅をするのが普通でした。友達から「旅館とかホテルに泊まる」と聞いた時は、衝撃を受けましたね(笑)。

ーーー一一かなり特殊な環境で育ったんですね(笑)。

藤井さん
ええ。高校生になった頃にはキャンピングカーづくりを手伝っていて、『設計っておもしろいな』と思っていました。それで、しばらくは建築家やインテリアデザイナーを目指してたんです。でも結局、キャンピングカーなど特殊車両を製作する会社に入社。やっぱり、自動車が好きなんですよね。もう「気がついたらこうなってた」としか言えません。

ーーーある時点で、ぐいっとキャンピングカーに引き戻されちゃったんですね。キャンピングカーで育った少年が、そのままキャンピングカー業界へ行くのは、ハタから見てもものすごく自然な気がします。


藤井さん

そうかもしれません。ですが、私がこの業界に入った26年前は、キャンピングカーは今ほどメジャーではなかったんです。もし高速道路でキャンピングカーに乗っている人を見かけたら、思わず眺めちゃうくらい。キャンピングカーと言うよりも”カスタム”に近い車両が主流だったし、デザインは赤や紫の生地にシャンデリア…といったゴージャスなものばかり。業種としてはニッチでしたね。

トイファクトリーの魅力は、〈過ごしやすさ〉と〈デザイン性〉

トイファクトリーキャンピングカー

ーーーここ数年はアウトドアやキャンプが人気で、”自然を感じる遊び”が身近になってきていますね。1995年にトイファクトリーを創業した藤井さんからすると「やっと時代が追いついてきた」…という感じではないでしょうか。
今、キャンピングカー市場はとてもにぎわっていますが、トイファクトリーが『他社に負けない』というのは、どういうところでしょうか。

藤井さん
そうですね。やっぱり”過ごしやすさ”と”デザイン性”です。〈キャンピングカーでシームレスな旅!自然とつながるひととき〉でもご紹介いただきましたが、弊社では『家族と過ごす特別な時間』をテーマにキャンピングカーをつくっています。

子どもから大人まで、みんなが心地よく過ごせるように、断熱性と内装には力を入れています。オーナーさまや営業スタッフからヒアリングし、常にデザイン性・断熱性・安全性・快適性をブラッシュアップできるような体制を整えています。

断熱層を何層も重ねて、夏は涼しく、冬はあたたかく過ごせるように

トイファクトリーキャンピングカー

ーーーたしかに、トイファクトリーと言えば〈断熱性の高さ〉。しかしそもそも、断熱性ってそんなに大切なのでしょうか? 一般車ではそれほど断熱性が謳われていないような気が…

藤井さん
いえいえ。とても大切ですよ。車のボディーは熱伝導率が非常に高く、鉄の箱と言ってもよいでしょう。太陽からの熱や外気温をダイレクトに受けるので、とても過酷な環境なんです。乗用車ではそこまで重視されないかもしれませんが、一日中過ごすキャンピングカーにとっては重要な問題です。

藤井さん
その点、トイファクトリーのキャンピングカーは何層も断熱層を重ねています。断熱性の高いセラミックコートの上から新素材の断熱材を充填し、更に合板、スポンジの表皮材…。それから窓はアクリル2重窓。

ーーーこれでもか!というくらいすごい断熱ですね。住宅でもそこまではやりません。

藤井さん
ですよね。でも断熱性が高いと夏だけでなく、冬も過ごしやすくなる。車内で寝るとき「寒いから」といって、エンジンをつけっぱなしにするとガソリンがどんどん減っちゃいます。でも断熱性が高ければ、エアコンを消しても温度の下がり方がおだやかになるんです。『躯体断熱+二重窓』という超断熱にした場合と、一般車を比べてみると、断熱を施したほうは9℃も暖かさをキープできることがわかりました。

それに断熱性が高いと遮音性も高くなるため、走行中も快適です。

ムダの無いレイアウト、上質な家具。コンパクトな空間で心地よく過ごすため

トイファクトリーキャンピングカー
BARDEN

ーーートイファクトリーは内装のレベルも高いですね。ムダの一切ないレイアウトやデッドスペースを活かした収納など、コンパクトな空間で心地よく過ごせる工夫がなされています。

藤井さん
ええ。そこにこだわるのはキャンピングカーとしては当然なんですね。でもトイファクトリーは家具づくりにも注力しています。『トイファクトリーファニチャー』と言ってもいいくらい、オリジナルなんですよ。

一番大切なのは素材感です。家で過ごすのと同じように、車内でも過ごしていただきたい。ですので素材選びは妥協しません。たとえばテーブル1つにしても、リアルな質感を感じられる木材をセレクトしています。それを組み立てるのは熟練した職人。

とくに車のシートで心配されるのが紫外線による『色落ち』。色落ちが最も少ない、特別仕立ての生地を使っています。糸、染料、織、デザインにこだわり、国内でオリジナル生地を生産しているんです。ファブリックも家具も、全て同じ工場でつくっていますから、すぐに改良できるといったメリットがあります。

ーーーなるほど。間取りやデザイン、素材にこだわって”限られた空間をいかに心地よく、美しく仕上げるか”というのは、リノベーションと似ているような気がします。

車好きの若者が多く、アジアに近い「沖縄」に製造工場を

トイファクトリーキャンピングカー

ーーー沖縄工場で製造し、その後、岐阜本社工場で最終調整をなさっているとか。沖縄に工場があるのはどうしてですか?

藤井さん
それはよく聞かれるんですが、理由は2つあります。1つは、沖縄には車好きな若者が多いからです。好きだからいい車をつくりたいと思う。改善点に気がつく。「好き!」という気持ちは、実はとても一番大事なんですね。

2つ目の理由は、アジアのマーケットを視野に入れているからです。アジアに最も近い沖縄なら、これから確実に増えてくるアジア圏のニーズに応えられますから。

沖縄で完成した車は、岐阜本社工場のスタッフが緻密に検査し、品質をクリアするまで徹底的に調整します。彼らのおかげでトイファクトリーのクオリティが守られている、と言ってもいいですね。

日頃の雑踏から離れ、自然の中で気持ちが完全にOFFになる

トイファクトリーキャンピングカー

ーーー「好きだから気がつく」というのは、ご自身の大好きなキャンピングカーを、そのままビジネスにしてしまった藤井さんらしい発想だと思います。これからはチャレンジしたいことはありますか?

藤井さん
自動車メーカーのように、キャンピングカーのライン生産を行うことです。そして、これはキャンピングカーじゃなく特殊車両なんですが、アジア、インド、ヨーロッパ、アフリカと世界中に届けていきたい。実はすでにスタートしていて、東南アジアやアフリカ向けに医療車両を製作しています。

その後は、プライベートジェットの内装製造や自動車メーカー純正車両の製作などにもチャレンジしていきたい。夢はまだまだ沢山あります。

ーーー個人的にやりたいことはありますか?
そうですね…。もっともっとキャンピングカーで旅をしたい。私にとってキャンピングカーは、好きなときに、好きな場所へ連れてってくれる乗り物です。ドラえもんの『どこでもドア』みたいに。

ちょっと休暇ができたら大まかな目的を決めて、荷物を詰め込んで旅に出る。日頃の雑踏から離れて、自然の中で気持ちが完全にOFFになる。朝早く目が覚めて、澄んだ景色の中で食べる朝食はほんとうに格別なんですよ。

まとめ

デザイン性と心地よさにこだわり、上質なキャンピングカーを世に送り出しているトイファクトリー。自身がキャンピングカーで育ち、キャンピングカーが好きだからこそ、さまざまなアイデアが沸いてくるのだと思いました。

「お客さまの声を聞いてもっとよいものをつくりたい」。

藤井さんはまるで、これからキャンピングカーで随分前から計画していた長い旅に出るように、とびきりの笑顔で語ってくれました。

家族と過ごす時間のためにつくられたキャンピングカーは、きっと皆さんの暮らしを変えてくれるはずです。

〈キャンピングカーでシームレスな旅!自然とつながるひととき〉の記事もぜひご覧ください。

キャンピングカービルダーとして注目を浴び鶴蹴るトイファクトリー。オーナー専用キャンプ場「トイの森」を運営するなど、キャンピングカーの旅をもっとたのしくする場を提供している。

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