お母さまがお持ちのマンションが老朽化。メンテナンス費用がかさみ、この状態で相続することに不安を感じていたKさん。建て替えとリノベーションを比較した結果、コストダウンができるリノベーションを選びました。
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神奈川県 横浜市
総戸数:8戸
築年数:32年(リノベーション時)
構造:鉄骨ALC造
間取り:1LDK
リノベーション総面積:550m2
各部屋平米数:46~53m2
賃料:11万円前後
ターゲット:カップル・ファミリー層(2~3人)
モノトーンの重厚なファサード
まず力を入れたのが、『マンションの顔』とも言える外観とエントランスのデザイン。借り手にファーストインプレッションを与える大切な部分です。
この街にはベージュ系の賃貸物件が多いことから、外観はモノトーンで差別化することに。白とダークグレーで、軽やかさと重厚感を感じさせています。派手さはないけれど、歩いているとちょっと目を惹く。そんなファサードです。
アプローチには自転車用のスロープを設け、人と自転車の動線を完全にゾーニング。階段室にあたる外壁にはアルミを使用し、スタイリッシュに仕上げています。
オートロックや木の縦格子で防犯性をアップ
アプローチの先のエントランス。今回、セキュリティに配慮してオートロックを導入。さらに駐車場との仕切りは木の縦格子を採用して視覚をなくし、防犯性を高めています。
外壁のアルミのクールさと、木の格子のあたたかさがモダンな印象をかもし出しています。
もともとは和室中心の間取り。単身者しか暮らせない
気になっていたのが、和室中心の間取り。さらに各住戸がせまく、単身者しか受け入れられない広さ。もちろんキッチンもお風呂も洗面室もせまく、昭和の風情すら感じさせます。
そこで周辺エリアを調査し、ターゲットを『カップル・夫婦』『小さなお子さまがいるファミリー』に絞り、間取りを大きく変えました。
戸数を13戸から8戸に。ゆとりのある広さでファミリーにも対応
13戸から8戸に個数を減らしたぶん、一戸当たりはゆとりの広さ。人気のアイランドキッチンも導入できました。腰壁にタイルを貼り、レンジフードを設置するなどして『見せたくなる』キッチンに。
キッチンを中心に回遊できるため、奥さまの家事効率はぐんとアップしそうです。
マンションのポテンシャルを活かした計画
ちなみにこちらのマンション、窓の外には川の景色が。晴れた日には富士山も望めます。
そこで窓を床から天井まで届くハイサッシに変更。抜け感のある景色を借景できるように。熱線反射ガラスを使って、室内に差し込む日射量を抑え、窓際の温度が上がりすぎないように。外部から室内を見えにくくする効果もあります。
収納はたっぷり。「賃貸マンションだから収納が少ない」なんて言わせません。
”借り手がつきにくい”部屋にはひと工夫
よく「共働きだから、夜洗濯を干す」という方がいますね。そこで、インナーバルコニーのある部屋もご用意しました。キッチンのすぐ横にレイアウトしているため家事がしやすく、奥さまからもよころばれそうです。
実はこの部屋、交通量の多い道路に面しているため、当初は「借り手がつきにくいかも」という不安がありました。そんなマイナスポイントがある部屋に付加価値をつけるために設けたのが、インナーバルコニーです。
賃貸広告を出した後、思った以上に想定ターゲットからの問い合わせがあり、間もなく満室に。リノベーション後はメンテナンス費のご負担が減り、家賃収益はアップする見込みです。
※こちらの物件の、オーナーさまへのインタビュー記事もご覧ください
こちらの事例のより詳しい情報をご覧になりたい方は、クラフトのHPをご覧ください。プランのこだわり、特徴をこまかくお伝えしています。