〈arflex/アルフレックス〉が新作で問いかける「本当に心地よい家具」

  1. リノベーションスープ
  2. インテリアのこと
  3. 〈arflex/アルフレックス〉が新作で問いかける「本当に心地よい家具」とは

〈arflex/アルフレックス〉が新作で問いかける「本当に心地よい家具」とは

arflex/アルフレックス新作家具

昨年50周年を迎えた、アルフレックス ジャパン。先日ラグジュアリーな新作家具を発表し、新たなステージへ進んだ印象を与えました。

自粛ムードがつづき「個人の視点」が強調されている今、「みんながよい」とする家具ではなく、「自分がよい」と思う家具をセレクトする方向へゆるやかにシフトしています。

今回は、「家具の本質」を追求したハイエンドなラインナップが目立ちました。

CASTELLO(カステッロ)ソファ

arflex/アルフレックス新作家具

「王道のソファ」といえる重厚なたたずまい。同時にモダンな空気を纏っています。

「城」を意味する〈CASTELLO〉の名の通り城壁のような水平ラインが際立ち、堂々としたたたずまいと風格が特徴。

座った瞬間はやわらかく、やがて静かに沈み込み、身体を包み込むようにホールドしてくれる。空間を遮らない低めのヘッドレストながら、頭をゆだねるとハイバックのようにしっかりと支えることもポイントです。1人1シートのユニット構成のため、隣の人の動きを気にせずくつろぐことが可能。

特筆すべきは復元性です。立ち上がってゆっくり振り返るとシートに皺はほとんど残っておらず、まるで誰も座っていなかったよう。

design : Sergio Brioschi / セルジオ・ブリオスキ

CASTELLO〉ソファ 商品ページはこちら

CASTELLO(カステッロ)テーブル

大型システムソファに合わせたいのが、軽やかなテーブル。木の縦格子は同シリーズ〈CASTELLO〉のソファの水平ラインに心地よいリズムを与えます。

翼のようなプレート状の縦格子により陰影が生まれ、深い表情が。わずかに立ち上がった天板の際は、思わず触れたくなる繊細なクラフトマンシップ。ソファのボリュームに合わせてコーヒーテーブル・コンソールテーブルなどさまざまな形・サイズをセレクトできます。

ドレスアップの仕上げにネクタイを締めるように、空間を上品に引き締めてくれるテーブルです。

design : Sergio Brioschi / セルジオ・ブリオスキ

〈CASTELLO〉テーブル 商品ページはこちら

ELSA(エルザ)

arflex/アルフレックス新作家具

〈CASTELLO〉のような重厚なソファのかたわらには、やはり重厚なラウンジチェアがふさわしい。〈ELSA〉は伝統的なラウンジチェアのシルエットと重厚感を踏襲しつつも、やわらかな座り心地が特徴です。

ポイントは薄手のレザーを使って重厚感を表現した点。このようなチェアに古くから使われている厚手のレザーは硬く、身体になじむまで時間がかかります。そこで薄いレザーの下に軟質モールドウレタンを用い、縁のステッチで輪郭を際立たせることで、厚手レザーさながらの伝統的で風格のあるイメージと最先端の技術による快適な座り心地を両立。イタリアの職人のクラフトマンシップの成せる技です。

トスカーナの美しい丘陵から名付けられた〈ELSA〉。美しい曲線を持つラウンジチェアは、空間におだやかな空気をもたらしてくれそうです。

Design : Kensaku Oshiro

〈ELSA〉商品ページはこちら

DORICO(ドリコ)

arflex/アルフレックス新作家具

古代ギリシャの神殿柱をモチーフとした脚に、大胆な石目模様の天板。伝統とモダン。重厚感と浮遊感。相反する印象を同時に抱かせるテーブルです。

50mm厚の無垢材に溝が彫り込まれた脚は、ギリシャ建築の力強さと歴史性を感じさせます。2本の脚はそれぞれ異なる形状のアシンメトリーになっており、ほどよい抜け感も。

イタリア産の石英岩「コルテッチア」の天板は、シームレスな一枚板です。天板は縁に向かって薄くなるようテーパーがつけられ、軽やかな印象。こちらもイタリアの熟練職人によるクラフトマンシップ。オーダーごとに異なる石目模様をたのしませてくれます。

「ダイニングでは食事をするもの」という固定概念をなくしたことから生まれたテーブル。仕事や読書などあらゆるシーンで活躍しそうです。

Design : Chiara Andreatti / キアラ・アンドレアッティ

〈DORICO〉商品ページはこちら

NINA(ニーナ)

arflex/アルフレックス新作家具

〈DORICO〉に合わせたいのが、同じく Chiara Andreattiデザインのチェア〈NINA〉。イタリア女性の名前にも由来するこちらは、腰回りをしっかりと包まれた座り心地が特徴。親しい女性に素敵な笑顔でハグをされたような、なつかしい温もりを感じます。

低めのアームは、ダイニングテーブルの天板に流れ込むようにフィット。それに続くバックレストは、数種類のウレタンを重ねてふくらみと弾力を持たせることで、長時間座っていても疲れない心地よさを実現しています。まるでコートの生地を選ぶように、モードなファブリックを選べることもうれしいポイントです。

Design : Chiara Andreatti / キアラ・アンドレアッティ

〈NINA〉商品ページはこちら

IENA(イエナ)

arflex/アルフレックス新作家具

第一印象は極めてミニマル。次にどことなくエレガント。

パリのセーヌ川にかかるイエナ橋から名付けられたこちらのテーブル。堅牢なアルミダイキャスト製の脚は、エッジに向かって薄く仕上げるテーパードラインによりしなやかな印象を与えています。光によっては陰が際立ち、愁いある表情も。

幅2600mmの天板を、4本のスリムな脚が支えている点も特徴。脚間が広いため、食事はもちろん仕事にもおすすめです。

Design : Patrick Norguet / パトリック・ノルゲ

〈IENA〉商品ページはこちら

LYS(リース)

arflex/アルフレックス新作家具

一見クラシックなのに、モダンな空気を感じさせる。

そう思うのは、伝統的なフォルムながらも、脚にはH型の軽やかなアルミダイキャストが使用されているため。百合の花をモチーフにしたフランス貴族の紋章を連想させる名にふさわしい、優雅で量感のあるデザイン。大ぶりな馬蹄形のハイバックがしっかりと背中を支え、長時間座るのに心地よい安定性を感じさせます。

フォルム・素材感・接合部のディテールを極めたチェア。シンプルな椅子こそ、ごまかしがきかないことを教えてくれます。

Design : Patrick Norguet / パトリック・ノルゲ

〈LYS〉商品ページはこちら

まとめ

今回ご紹介した7つの作品のほか、あらゆるシーンで使いやすい高さに設定したスツール〈BOCCONE〉、コンパクトなモジュラーソファ〈OMNIO MEDIUM〉、ラウンジチェア〈BOURG LOUNGE〉なども追加されています。同社取り扱いの無垢材を中心とした木工家具ブランド〈Riva1920〉には、5つの新製品と新仕上げも登場。

家具は暮らしを豊かにする道具ー。家具としての本質を追求した新作には、アルフレックス ジャパンのメッセージを強く感じます。

「心地よい暮らしは、心地よい道具を使うこと」だとあらためて気づかせてくれました。

「イタリア生まれ、日本育ち」のオリジナル家具ブランド〈アルフレックス〉をはじめ、イタリアのMolteni&C(モルテーニ)、Dada(ダーダ)、Riva1920(リーヴァ)、RODA(ロダ)5つのブランドを展開。家具は生活の道具と考え、お客様の生活に寄り添い、長く安心して使える家具と、心豊かに暮らすためのライフスタイルを提案している。

SHARE ON
クラフト LINE