「リノベーションしたバスルームに合わせて、タオルも新くしたい!」という方は多いのではないでしょうか。ちなみに、タオルはどうやってセレクトしますか?デザイン?価格?使い心地?
今回は”100%オーガニックコットン”、”100%風力発電”にこだわる〈IKEUCHI ORGANIC/イケウチオーガニック〉のタオルをご紹介します。
使いつづけると、「このタイルすごいかも…!」
愛媛・今治で昭和28年に創業したイケウチオーガニック。表参道に〈IKEUCHI ORGANIC TOKYO STORE〉を開いたのは2014年のことでした。
店内にはタオルが整然と並べられています。でも正直なことを言うと、あまりインパクトがないかも…。
「そうですね。シンプルな無地のデザインが中心ですから」と笑うのは、営業部の牟田口武志さん。勝負どころはデザインではない。『長い間キープできる、使い心地よさ』こそが、イケウチオーガニックの強みなのです。
「タオルは、ボロボロになったら捨てる」という方は多いかもしれません。しかしイケウチオーガニックのタオルは、使うほどによさがわかります。
「きちんとメンテナンスをすれば、5年・10年と使うことができます。ですから店内には、何百回も洗濯したタオルを展示しているんですよ」(牟田口さん)
店内には、実際にタオルを試すことができるコーナーがありました。どれも3~4年の間に、200回以上洗濯したタオル。新品と比べてしまうと、当然ながら風合いは変わっているものの、タオルのふんわりとした質感は顕在。濡れた手を包むと、手のひらの水分が瞬時に吸いとられていくのがわかります。
タオルを使いはじめて半年後に、「ぜんぜんヘタれない。すごい…」と感心する方も少なくありません。『使ううちにどう変わるか』という視点からタオルを選べるなんて、ちょっとおもしろいですよね。
タオルの種類は、約300。ホテルのタオルのよう存在感があったり、パイルが長くてゴージャスだったり。そうした”佇まい”や”風合い”は、設計によって、いかようにも変えられるそうです。
それぞれのタオルは、素材・糸の太さ・単糸双糸・パイル倍率によって設計されています。イケウチオーガニックのタオルは『どんなシーンで、どこに置いて、どう使うか』をイメージしながら、一つひとつ丁寧につくられているのです。
では、イケウチオーガニックはなぜオーガニックコットンにこだわるのでしょうか?
100%オーガニックコットン・風力発電にこだわるワケ
「イケウチオーガニックが”オーガニックコットン”にこだわっているのは、綿花をつくっている農家さんと、環境のためなんです」と牟田口さん。
一般的に、綿花栽培にはたくさんの農薬が使われています。なかにはたくさんの農薬を吸って、体調を崩す方も。
『農薬や化学肥料を使わなければみんな元気でいられるし、土壌や地下水を汚染することもない』。そんな理由から、20年前からオーガニックコットンを採用し、今では100%がオーガニックコットンとなっています。
イケウチオーガニックのコットンには、3つの定義があります。
〈1〉農薬や化学肥料を3年以上使っていない
〈2〉遺伝子組み換え種子ではない
〈3〉フェアトレードである
「『環境を守りたい』というお客さまが多いんです。そんな方からのご要望があって、電力も100%風力発電に切り替わっていきました」(牟田口さん)
イケウチオーガニックの本社工場やオフィス・直営店は、100%風力エネルギーを利用しています。そんなタオルはいつしか『風で織るタオル』と呼ばれるようになり、今ではたくさんの人に親しまれています。
タオルはどうやって選ぶの?
それにしても、イケウチオーガニックに並ぶたくさんのタオル。このなかから、どうやって『自分にフィットする一枚』を選べばよいのでしょうか? 牟田口さんに基本的なタオルの選び方をうかがってみました。
〈1〉好きな感触
肌にふれるものだから、とにかく触り心地が大切。お店でいろいろ触ってみて、好きな心地を見つけましょう。「新品はふわふわだったのに、洗濯するとバサバサになった」なんてことは、イケウチオーガニックではありません。
〈2〉使うシーン
ゲストに使ってもらうなら、ホテルライクな〈オーガニック732〉。旅行に持っていくなら、とことん軽い〈オーガニックエアー〉。”どこでどう使うか”をイメージすると、選択肢が絞られます。
〈3〉洗濯シーン
「乾燥機を使う・使わない」「一人暮らし・ファミリー」なども、タオルを選ぶ上で重要な要素に。”ホテルライクな厚手のタオルは水を吸うけれど、乾きにくい…”など、デメリットも知った上で選びましょう。
店内では白衣のタオルソムリエが、いつでもタオル選びのアドバイスをしてくれます。もし迷ったら、遠慮せずに相談してましょう。とっておきの一枚に出会えるはずです。
まとめ
イケウチオーガニックのタオルを使った人は、使いつづけても変わらない心地よさに惹かれる。それから、環境に対する姿勢に惹かれる。そうしてやがて、ファンになっていくそうです。
3月からは、〈タオルのメンテナンスサービス〉をスタートするそう。「タオルの使い方・洗い方を見直すきっかけにしてほしい」というのが、その理由。イケウチオーガニックの古くなったタオルを預けると、極限までキレイな状態に戻し、タオルのカルテをつけて返却しくれます。
やわらかな雰囲気とは裏腹に、確固としたスタイルを持つ希有なタオルメーカー・イケウチオーガニック。わたしたちの新しい暮らしを、やさしく包んでくれそうです。
今治のタオルブランド。「使いつづけてもヘタれない」ことから、根強いファンが多数。青山・骨董通りでは、3~4年後のタオルの風合いを確かめながら選ぶことができる。
イケウチオーガニックのオウンドメディア。タオルをつくる人、タオルを使う人、ものづくりに関わる人…。様々な”想い”が交差しています。