中古マンションをリノベーションする方が増えています。
もちろん新築マンションの高騰で「費用を抑えられるから」と選ぶ人もいますが、「自分らしい家に住みたいから」という方がほとんど。「安いから中古マンションリノベーションを選ぶ」という時代ではなくなっているのです。
今回は、中古マンションリノベーションのメリットや費用についてご紹介します。
〈目次〉
【1】都心で中古マンションをリノベーションするメリット
【2】中古マンションリノベーションの費用
【3】中古マンションリノベーションと築年数
【4】中古マンションのリノベーション実例
都内で中古マンションリノベーションするメリット
東京都心での中古マンションリノベーションとなると、メリットがぐっと増えます。
●物件の選択肢が増える
東京都心で「新築」マンションに限ってしまうと、エリアや広さは限定されますね。しかし中古マンションの供給量は、新築よりも圧倒的に多い。中古マンションなら、選択肢がぐっと増えるのです。中古マンションなら、予算内でご希望条件のマンションを見つけやすくなります。
●資産価値が安定
新築マンションは買った瞬間から価格が下がり続け、20年ほどで安定(下げ幅が小さくなる)と言われています。つまり築20年以上のマンションなら、購入時から大きく資産価値が下がることはありません。
●費用対効果が高い
物件費用とリノベーション費用の総額は、同じ条件の新築マンションより安くなります。ただし、かなりグレードアップした場合はリノベーション費用が高くなり、新築と変わらないことも。
●ライフスタイルに合わせた間取り&デザイン
「個室が狭いな」「収納が少ない」「キッチンがオープンじゃない」など。新築マンションを見ても「なかなかピンとこない」という方が多くいます。リノベーションなら、間取りもデザインもご自身のライフスタイルに合わせてゼロからプランニング可能。100%満足できる住まいになります。
●リノベーション会社が豊富
東京都心には、リノベーション会社が集中しています。たくさんの会社の中から、理想の会社を選べることもメリットの一つ。ただし、比較しすぎると、最終的に目的がブレてどこに依頼してよいのかわからなくなってしまいます。相見積りは3社程度に抑えましょう。
中古マンションリノベーションの費用はいくらぐらい?
中古マンションリノベーションの「費用」についてお伝えします。
リノベーション単体で考えると、リノベーション会社によって価格帯はさまざま。10~20万(㎡あたり)とかなり価格差があります。フルリノベーションした場合
70㎡×10万円=700万円
70㎡×23円=1610万円
と、倍の開きが出てきてしまうのです。なぜこんなに違うのか。それはリノベーション会社によって提案するグレードが異なるからです。
ご自身がどのレベルのグレードを目指しているのか?を明確にした上で、リノベーション会社に声をかけましょう。たとえばランチを食べるとき、予算が1000円ならジョナサン、2000円ならロイヤルホスト、10000円ならトゥールダルジャンとお店を変えますよね?
そのチョイスを間違えると「なんでこんなに高いんだ!」もしくは「なんでこの程度しかできないんだ!」となってしまいます。リノベーションも同じです。
中古マンションリノベーション、築年数は関係ある?
フルリノベーションは、マンションの間取り・内装・設備をすべて変えるため、ざっくり言えば築年数は関係ありません。しかし築年数がまったく関係ないわけではないのです。
築年数が古いマンションは、配管が古くて交換しなければならなかったり、断熱材が入っていなくて充填しなければならなかったりと、余計な費用がかかってしまうことも。また直床である場合、キッチンや浴室など水回りをご希望の位置に動かせない場合があります。もちろん築年数が古くなくても、ありえることですが。
そうしたリスクを避けるために、購入前にリノベーション会社に物件を見てもらいましょう。「購入前に見てほしいのですが」と伝えれば、かならず内見に同行してくれます。
もちろんプロでも「解体して見なければわからない」という点はありますが、現段階でわかる物件のポテンシャルやリスクを正直に話してくれるはずです。
中古マンションのリノベーション実例
「中古マンションはどこまできれいになるの?」なんて思いますよね。これから、中古マンションをリノベーションした実例をご紹介します。
〈実例1〉理想のヴィンテージマンション
築39年のヴィンテージマンションを購入し、リノベーション。昔ながらの細かな間取りや、内装設備の劣化を一新しました。スペースを大きく占めていたWICを移動し、ゆとりのあるLDKを設けています。
床・壁・天井には、木と石を使い、重厚かつハンス・J・ウェグナー、ジャン・プルーヴェといったヴィンテージ家具がフィットする空間に。
【DATA】
築年数:39年
広さ:127㎡
工期:3ヶ月
費用:3200万円
〈実例2〉子育て中もホテルライク
リノベーション前提に、築11年のタワーマンションを購入。収納不足や部屋不足、キッチンの動線を解消しながら、ホテルライクな空間にリノベーションしています。
奥さまの家事や子育てがスムーズになるように、玄関~洗面~キッチンをひと続きにしたこともポイント。キッチンに立てば、リビングやダイニング、さらには子供部屋で過ごすお子さまの気配が伝わって来ます。
【DATA】
築年数:11年
広さ:80㎡
工期:3ヶ月
費用:1750万円
〈実例3〉生活感のないけれど、表情ゆたかに
築12年の都心のマンションは、「すべて白でまとめる」という潔いプランを採用。床・壁・天井すべてを白で統一し、生活感のないイノセントな空間に。
リビングには、白い大きな箱が鎮座。中にはTVとバイオエタノール暖炉を配置しています。無機質になりすぎることを避けるため、凹凸による陰影や、ライトの明暗で表情をもたらしました。
まとめ
中古マンションリノベーションのメリットや費用、築年数、実例についてご紹介しました。
中古マンションリノベーションとなると、中古マンションを探す→購入する→リノベーション会社を探す→いくつか声を掛ける→決める…とかなり手間と時間がかかりそうな印象がありますよね。
でも最近では、物件探しからサポートしてくれるリノベーション会社も増えてきました。リノベーションを行う不動産屋さんもありますね。
忙しい方や、不動産・リノベーションの知識がない方でも、安心して物件購入~リノベーションまでできます。むしろ「やりたいリノベーション」に適した物件だけを紹介してくれるので、ご自身で探すより、断然おすすめです。
「中古マンションリノベーション」に興味がある方は、物件探しからご相談してみてはいかがでしょうか。
物件紹介~リノベーションもすべてお任せ。内見にデザイナーが同行し、可能なプランをご提案。資金計画も含めすべて一社で行うため、完成までスムーズ。リノベーションのみも承っています。