お庭をリフォームするとき「イングリッシュガーデンがいいわ」「日本庭園みたいにしたい」といったお好みがあると思います。しかし、一番大切なことは
室内のインテリアと調和するかどうかです。
庭に植える草木の種類からデッキの色まで、すべてを緻密に計算。こうした庭は住まいをより心地よく、過ごしやすい空間に変えてくれます。
これから、美しい庭にリフォームした施工例をご紹介します。
リビングに調和する庭にリフォームした施工例をピックアップ
〈庭のリフォーム施工例1〉和風庭園で情緒的に
上質なタモのフローリング、すだれのような趣のヨシベニヤの天井。窓には雪見障子を設け、和モダンな空間にリフォームしました。坪庭をリビング・ダイニングから眺めることができるよう、窓は拡大。さらにつくばいとスポットライトを設置しています。
夜暗に浮かぶ深い緑。スポットライトの光が、四季折々に色づく木々や幻想的に見せてくれます。塀の高さと、雪見障子を開けたときの縁の高さをそろえるなど、どこまでも端正な美しさを追求しました。
室内からの見え方にこだわった庭のリフォーム。夜が深けて、家族が寝静まったあと、一人で楽しむお酒もまた興が深そうです。
〈庭のリフォーム施工例2〉さわやかな西海岸テイスト
リビングとダイニングに面した大きな庭。南の自然光がたっぷりと注ぎ、お子さまたちが元気に走り回ります。
床にはウッドデッキを張りました。床のレベルを変えながら段差をつくり、どこでも座ることができるようにしたこともポイント。大人もデッキに座って、風を感じながらガーデンパーティーをたのしめます。
フェンスは隣家の塀を基準とし、床のレベルに合わせて段階的に高さを出しました。圧迫感を抑えつつ、しっかりと近所からの目隠しをしてくれます。
ッドデッキは、あえてやわらかなレッドシダーをセレクトしました。床はグレーに、壁とパーゴラ(植物をからませる木の棚)は白く塗り、さわやかな西海岸スタイルに。
リビングの床は、上質なヨーロピアンオーク。白いペンキを塗った後、拭き取ることでラフな印象に。庭のやさしいウッドデッキと馴染んでいます。イメージを統一することで、内と外の境界線を曖昧に。窓を開けると、リビングに伸びやかさと開放感が生まれます。
〈庭のリフォーム施工例3〉ロックガーデン
こちらは庭をロックガーデンにリフォームした施工例です。もともとの庭の傾斜を活かし、不ぞろいの石をランダムに積み上げたこともポイント。
石の間にはトリネコ、もみじ、オリーブといった多様な樹種を配置。人工的な美しさではなく、自然の中に生息する樹々のような野趣あふれる力強さがただよっています。
年間を通じて様々な木の葉が色づき、いち早く四季の訪れを感じることができそうです。
邸内は、南仏のくつろぎや趣を感じられるようにリフォームしています。タモの草木染めのフローリングや漆喰の壁で、素朴でやさしい表情をつくりました。それらのテクスチャーと調和するように、リビングには庭の美しい景色が広がります。
まとめ
庭のリフォームの施工例をご紹介しました。
美しい庭のリフォームは『室内からどのように見えるか』が大切です。そのために邸内とテイストを統一させます。植える樹や草の種類、レイアウト、ライティング。さらには、こうした美しい庭の景色を、窓でどのように切り取るか。窓の開口を大きくしたり、逆に小さくしたりと、窓は絵画をより美しく見せる額縁のようなものだと考えています。
もしこれからリフォームをお考えなら、庭のリフォームも検討してみてはいかがでしょう。その際はぜひ、リビングから見た時にもっとも美しく見えることを考えて計画してください。
※クラフトはフルリフォームの一環として、邸内を美しく彩るお庭をご提案しています。