ユニットバスが一番? お風呂のリフォームに迷ったら | リノベーションスープ

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ユニットバスが一番? お風呂のリフォームに迷ったら

ユニットバスが一番? お風呂のリフォームに迷ったら
お風呂をオーダーユニットバスにリフォームするならcraft

「ユニットバスって知ってますか?」と聞くと、「知ってる知ってる。浴室・シャワー・トイレがセットになったヤツでしょ」という方がいます。間違いではありませんが

リフォームにおいては、ちょっと違います。

お風呂・洗面が一緒になっているのは2点ユニット。トイレも一緒なのは3点ユニットです。リフォームでいうユニットバスはこれらと異なり、メーカーが製造した浴槽や床、壁、天井などのパーツを現場で組み立てるお風呂のこと。システムバスと呼ばれることもあり、どちらも同じものです。

お風呂のリフォームをお考えの方は、まずはユニットバスについて知っておいたほうがよいでしょう。

その理由を、これからご紹介します。

ユニットバスは大きく3種類に分けられる

まず、お風呂の種類についてのお話です。お風呂はざっくりと2つに分かれます。

1)現場造り(在来工法)
昔ながらのお風呂のつくり方。職人さんが防水工事や床・壁・天井を現場で施工します。「高級旅館のような檜風呂」「クレオパトラのお風呂みたいに」なんてトリッキーな希望にも応えてくれます。

2)ユニットバス(システムバスのこと)
工場で生産したパーツ(床・壁・天井)を、現場でちゃちゃっと組み立てていく。プラモデルのようなイメージです。

さらに、ユニットバスは以下のように分けられます。

ーユニットバス
ーオーダーユニットバス
ーハーフユニットバス

どれもユニットバスですから、パーツを工場でつくって現場で組み立てるのは同じです。しかし、同じユニットでありながら、デザインのバリエーションや性能、価格は大きく違います。まったく別物だと考えても差し支えありません。

次で、それぞれの違いをご紹介します。

ユニットバス(システムバス)とは? メリットとデメリット

〈メリット〉ユニットバスは圧倒的にコストパフォーマンスが高い

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TOTO

ユニットバス(システムバス)は、日本の大半のホテルや住宅で使われています。各パーツは工場でつくられるため、品質が安定していて、コストも抑えられるからです。在来工法に比べると以下のようなメリットが上げられます。

・防水性が高い(水漏れのリスクが低い)
・断熱性が高い
・工期が短い
・コストが安い
・使いやすく、掃除がラク
・節水機能がある

なかでも注目したいのが機能性。たとえば、TOTOのサザナというユニットバスなら〈魔法びん浴槽〉で浴槽はいつまでも暖かく、〈ほっカラリ床〉で床は暖かく掃除がしやすく、〈エアインシャワー〉で節水効果も。かなり優秀です。

TOTO・Panasonic・LIXILなどの各メーカーのショールームを訪れると、ユニットバスの機能性がよくわかります。
 

〈デメリット〉ユニットバスはデザインバリエーションに限界がある

コスパの点ではかなりおすすめのユニットバスですが、

サイズとデザインが規格

というデメリットがあります。たったひとつのデメリットなのですが、お風呂を好きな形にしたい方にとっては致命的ですね。

ユニットバスは工場で大量に生産するわけですから、「まあ、普通の家ならこんな広さと形だよね」と大衆を想定してつくられています。「浴室スペースが台形」「天井が斜めになってる」といった場合は、ユニットバスではムリです。

ま た、床・壁・天井の素材や色は、各ユニットバスメーカーが出しているものから選ぶことになります。もちろんバリエーションは豊富にあるものの、オーダーバスに比べると限りがあります。 「お風呂の壁は檜(ひのき)にしたい」「大理石がいい」というように素材のこだわりがある方は、ユニットバスはおすすめできません。

ただし、ハイグレードのユニットバスになると、価格も上がりますがかなり上質感があります。「ユニットバスはチープだ」と決めつけるのではなく、ショールームで実物を見てから決めても遅くはありません。

オーダーユニットバスとは? メリットとデメリット

〈メリット〉オーダーユニットバスは自由度が高く、マンション向き

オーダーユニットバスは、一つひとつをオーダーでつくる受注生産です。そのため

・防水性が高い(水漏れリスクが低い)
・断熱性が高い

といったユニットバスのメリットに加えて
・台形など特殊な形にも対応
・床と壁を好きな素材に
・バスタブや水栓を好きなメーカーに

など、オーダーならではの自由さがあります。

セレクトした素材によっては、高級ホテルのスイートルームのような仕上がりに。また「バスタブはjaxson、シャワーヘッドはGROHEじゃなくちゃイヤ」というご希望にも対応。ほとんど現場造りと同じくらいのデザイン性を追求できます。

〈デメリット〉オーダーユニットバスはコストがかかる

このように、ユニットバスと現場造りのそれぞれよいところを合わせたのがオーダーユニットバスです。しかし、デメリットもあります。オーダーメイドということから、ユニットバスに比べて

・価格が高い
・工期が長い
・特殊機能が少ない

とくに”価格が高い”点は気になりますね。ハイグレードにこだわりすぎると、現場造りよりもコストが高くなってしまいます。また、ほっカラリ床やくるりんポイのような機能が少ないです。「うちはお年寄りもいるし。掃除に時間がかかるのはちょっと…」という奥さまもいるでしょう。サイズさえ問題なく、デザインに満足できれば、ますはユニットバスから考えてみてもよいかもしれません。

じゃあ、どんなときにオーダーユニットバスを採用するの? という疑問がわいてきますよね。一言でいうとマンションのお風呂で、ものすごくこだわりたい時です。

自由度の高いお風呂の工法といえば、現場造り(在来工法)です。しかし別に防水工事が必要なため、長期的に見ると絶対に水漏れがないとは言えません。

そうしたときに、デザイン・素材の現場造りレベル、防水性はユニットバスレベルというオーダーユニットバスが選択肢に入ってくるというわけです。

ハーフユニットバスとは? メリットとデメリット

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GOOD DESIGN AWARD

〈メリット〉ハーフユニットバスならコストを抑えながら理想に近いデザインに

ハーフユニットは、浴槽と洗い場の床だけがユニットになっています。「ハーフユニットバスは、ユニットバスとオーダーユニットバスのいいとこ取り」なんて言われます。そのメリットは

・床部分の防水性が高い
・(バスタブから上の)壁や天井は好きな素材に
・メンテナンスがしやすい
・オーダーユニットバスよりは安い

一番のメリットは、ユニットバスでありながら、壁と天井に好きな素材を使えること。御影石で高級感を演出したり、檜(ひのき)を貼って旅館のような趣にしたり。どこのどんなメーカーの素材でも大丈夫です。

また、マンションで「窓側にお風呂をつくりたい!」という場合も、ユニットバスなら可能です。

〈デメリット〉ハーフユニットバスは浴槽の選択肢が少ない。工事も手間がかかる

しかし、ハーフユニットバスは”いいとこ取り”といえるほど単純なものではありません。

・選択肢が圧倒的に少ない
・(バスタブから上には)防水が必要
・ユニットバスよりはコストがかかる

というデメリットがあります。一番気になるのが選択肢の少なさです。たとえば、totoのハーフユニットのバスタブには2つの形しかなく、バスタブも洗い場もオール白。「床はタイルがいい」とか、「浴槽はオーバルがいい」という方は、おすすめできません。

また、床やバスタブの防水性は高いですが、バスタブから上は現場造り(在来工法)で仕上げます。つまりユニットバスと言えども現場で防水工事をやることになり、そのぶんコストも工期もかかります。

じゃあ、ハーフユニットバスを採用するのはどんなとき?と聞かれると、オーダーユニットバスほどコストはかけられないけれど、壁や天井の素材を選びたいとき。また、天井が斜めなせいで、壁が特殊な形になっているケースです。

ユニットバスの価格はいくら?

3つのユニットバスについてご紹介してきましたが、それぞれの価格が気になりますよね。

ご希望のグレードやデザインによって異なるため一概「いくら」とは言えませんがざっくりとコストを比較すると

ユニットバス<ハーフユニットバス<オーダーユニットバス

基本はこのように考えてよいと思います。ただし、ハイグレードのユニットバスだったり、高級素材を壁に使ったハーフユニットバスだったりすると、オーダーユニットバスの価格と変わらなくなってしまうことも。ユニットバスは価格に幅があるため、コストと理想のバランスをとるのは難しいかもしれません。

一番てっとり早いのが、以下の方法です。

1)リフォーム会社に「私の理想のお風呂」を伝える
「お金に糸目は付けない」か「多少の予算はかけてもいい」あるいは「ギリギリに抑えたい」など、予算もにおわせる

2)プランと見積りをもらう

3)確認する
「コレとコレは、なくてもよい。コストカットをお願いします」もしくは「価格が上がってもいいので、オーダーユニットバスで理想を叶えてほしい」「すばらしい!これでお願いします」といった、素直な意見を言う

4)再プランと見積もりをもらう

リフォーム会社なら、コストと理想のバランスを図りながらベストな方法を提案してくれるでしょう。

まとめ

ユニットバスの種類とメリット・デメリットについてご紹介しました。

〈ユニットバスをオススメするケース〉
・マンションのお風呂のリフォーム
・”掃除がしやすい””あたたかい”といった機能性重視
・コストを抑えたい

〈オーダーユニットバスをオススメするケース〉
・マンションのお風呂のリフォーム
・床・壁・天井の素材や、バスタブ、水栓にこだわりたい
・コストはある程度かかってもかまわない

〈ハーフユニットバスをオススメするケース〉
・一戸建て、マンションのお風呂のリフォーム
・できればコストは抑えたい
・でも壁や天井に好きな素材を選びたい

価格はどれが高い、安いとは言いきれません。また、ご希望を叶えるためには選択肢が1つしかないケースも。コストを優先するか、希望を優先するか。また、価格はどこまでに抑えたいか、それにともないどこまで妥協できるか。リフォーム会社に相談しながらご自身の気持ちを整理し、満足できるお風呂をつくっていきましょう。

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