物が少ない部屋。ネオミニマリストのシンプルな暮らし | リノベーションスープ

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物が少ない部屋。ネオミニマリストのシンプルな暮らし

物が少ない部屋。ネオミニマリストのシンプルな暮らし
物の少ない部屋にリノベーション craft

余白が多い空間。ホテルやモデルルームのように、物が少ない部屋って憧れますよね。

ミニマリストブームの昨今、持ち物を減らしてシンプルに暮らす方が増えています。それを見て「いいな」と思ったり、「でも私にはムリだな」と諦めたり。物が少ない部屋は憧れるけど、いつの間にか物が増えていことのほうが多いのではないでしょうか。

しかし、諦めるにはまだ早い。物を減らせないなら、物が少なく感じる部屋にすればいいのです。

たとえば大きな収納だったり、シンプルなインテリアだったり、整然とした空間だったり。それはリノベーション会社のプラン次第です。

物を持っているのに、物が少なく見える部屋。ネオミニマリストのススメです。

物が少ない部屋のルール1〈壁面収納〉

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床の上に掃除機や本が雑然としているだけで「わー、なんだか散らかってるな」という印象になりますよね。逆にいうと、床の面積をできるだけ多く見せるだけで「物が少ない部屋だな〜」という印象になるのです。

それを叶えるのが壁面収納。

こちらはマンションの最上階。リノベーションで天井をアップしています。その天井の高さを利用して、大きな壁面収納を設けました。フラットで存在感をできるだけ抑えていますが、扉を開けると大容量の収納スペース。本や子供のおもちゃ、掃除道具などもたっぷりと入ります。急な来客などでささっと片付けたいときは、とりあえずこちらにぽいぽい放り込んでおいてもOK。あまり労力を使わずにすっきりとした状態をキープできます。

壁面収納は天井高や梁にあわせて自由に設計できるため、デッドスペースを有効に使えるというメリットも。物が少ない部屋を目指すなら、リノベーションで取り入れてみてはいかがでしょうか。

物が少ない部屋のルール2〈ウォークインクロゼット〉

それぞれの個室にクロゼットをつくるのもいいけれど、「ベッドルームが狭くなるのはちょっと…」もしくは「そんなんじゃぜんぜん足りない!」という方におすすめしたいのが、ウォークインクロゼット(WIC)です。

こちらは、マンションをリノベーションした実例です。「物を持たない暮らしが理想」というお施主さま。今回のリノベーションに向けて持ち物を減らしたものの、やはり捨てきれない物もあります。リビングやダイニングなどそれぞれのスペースに収納を設けていますが、それだけでは足りなさそう。そこでLDKとベッドルーム、どちらからでもアクセスのよいところに大きなWICを設けました。

壁と扉は質感ゆたかな柾目のナラでまとめ、〈玄関に巨大な木箱が鎮座するイメージ〉をつくりました。リビングの奥まで木箱を連続させ、空間のつながりを演出。靴収納は、WICと玄関の両側から開閉できるように設計。WICにいながら、服と靴のコーディネートをたのしめるようになったそうです。廊下と靴収納のレイアウトを変えた結果、玄関に十分なゆとりが生まれました。

物が少ない部屋のルール3〈伸びやかな白〉

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色は空間のイメージを大きく左右します。白は、清潔で伸びやかな印象をつくる色。

部屋を広く、すっきりと見せたいときに効果を発揮する白。ただし場合によっては冷たすぎる印象を与えてしまうことも。白を使うなら、木のぬくもりやあたたかい色をプラスして、くつろげる雰囲気をつくりましょう。

こちらは、白をベースカラーにリノベーションしたマンションの実例です。白は少量の光を拡散するため、暗くなりがちなマンションには最適。ただし、先述したとおり真っ白にすると無機質になってしまいます。そこで光や面で陰影をつくり、奥行きと表情を感じられるよう工夫しました。

白く無機質な箱の中には、TVと暖炉を設置。右手はせり出し、その面の重なりがリビングに深い表情を刻み込んでいます。壁面収納やWICのように実質的な役割はありませんが、色の視覚的な効果は大きなものです。物の少ない部屋を目指すなら、ぜひ白をベースカラーにしてみてはいかがでしょう。

物が少ない部屋のルール4〈造作家具〉

物が少ない部屋。ネオミニマリストのシンプルな暮らし

物が少ない=家具も少ない。

というわけで、家具は必要最低限に留めておきたいものです。そのときにおすすめなのが、造作家具です。たとえば壁の凹んだスペースにデスクカウンターやTVボードを設ける。また、キッチンとダイニングテーブルを一体にする。このように家具と空間を一体にみせることで、整然としたイメージが生まれます。

こちらは、空間にあわせて造作したダイニングテーブルです。キッチンの腰壁にテーブルの一部を組み込ませ、テーブルとキッチンの一体感を強調しました。正面から見たときに、すっきりと伸びやかなイメージが生まれています。

カウンターは、腰壁の笠木やフローリングにあわせてナラを使用。空間全体に溶け込むようなダイニングテーブルにあわせて、マットでやさしいグレーのペンダントライトをセレクトしました。
空間に溶け込んだダイニングテーブルは、ミニマムな印象をつくってくれます。

まとめ

物が少ない(ように見える)部屋づくりのポイントをご紹介しました。ポイントをおさらいすると

・壁面収納に何でも突っ込めるように
・ウォークインクロゼットに服をまとめて収納
・清潔感のある白ですっきりとした印象に
・造作家具で空間と一体に

ミニマリストがなにかと注目されていますが、思い出の品々をことごとく捨てていくのは、なんだか忍びない気がしますよね。
そこで、リノベーション時に収納やデザイン面を工夫し、物を持っているけれど持っていないように見せる。ネオミニマリストになることをおすすめします。

物がないシンプルな部屋がご希望なら、リノベーションで片付けやすい住まいにプランニングしてみませんか? 短時間で片付けやすく、いつでもすっきりホテルのようです。

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