アクセントウォールが彩る、おしゃれなインテリア事例11選 | リノベーションスープ

住まいの壁材を選ぶとき、つい無難なホワイト系のクロスでまとめがちなもの。
空間が単調に見える…
何かポイントがほしい…
そう感じたら、アクセントウォールを採用してみませんか？

壁の一面を石材や木材、塗装、タイルなどで仕上げると、空間の印象が大きく変わるもの。実際にアクセントウォールを設けたリノベーション事例をご紹介いたします。

こちらは、LDKに隣接する多目的ルーム。高さを抑えた本棚で緩やかに間仕切りした、半独立空間です。その壁の一面を落ち着いたブルーで塗装しました。ブルーは神経の鎮静効果が高いとされているため、読書や調べ物に集中できそうです。

水まわりからLDKに連続する壁と扉を、黒皮鉄を思わせるメタリックな黒色に塗装しました。優しい曲線を描くコーナー部分も印象的です。アクセントカラーのオレンジ色は、キッチンやデスクに設けたパネルと揃えました。オレンジ〜黒のグラデーションによって、空間の切り替わりを自然に意識できます。

作家の奥さまがお仕事をするアトリエの壁一面に、お好きな赤色のクロスを貼りました。赤色は活力を高め、創造性を刺激する心理効果があるそうです。隣接するラウンジからも、半透明なタペガラス越しにアクセントウォールの鮮やかな赤色が映えます。

モノトーンでまとめたキッチンの正面に、欧米の地下鉄などでも使用されているサブウェイタイルを貼りました。黒い目地によって、タイルの織りなす規則的なリズムが強調され、空間のアクセントに。古材のオープン棚や無造作に吊り下げたキッチンツールのラフな雰囲気ともマッチしています。

なお黒目地は油はねなどの汚れが目立ちにくいため、キッチンにおすすめの素材です。

玄関からダイニングに連続する壁に、グレー系の石を貼ったアクセントウォールです。長年風雨にさらされたような趣の石壁が、ディスプレイ棚の貴重なコレクションを引き立てます。壁側に寄せたダウンライトを点灯すれば、石の凸凹がより強調されドラマティックな雰囲気に。

リビング正面の壁に大谷石を貼った、上品な印象のアクセントウォール。大谷石は栃木県で採掘される石材で、ざっくりとしたやさしい風合いとランダムな斑点模様が特徴です。

ほかの壁と天井は薩摩中霧島壁（九州のシラス土が原料の左官壁）、床はウォールナットの無垢材を採用し、自然素材に包まれた心地よい空間となっています。

LDKの正面に電気式暖炉を埋め込んだ壁を設け、石材を貼りました。天然石の自然な風合いとランダムな色味が、マントルピースの存在感を強調。ダイニングとリビングの中央に配置したことで、空間をゆるやかにゾーニングする効果も果たしています。

玄関から続くリビングの壁に、チークの古材を貼りました。不揃いでワイルドな質感は、ディスプレイしたギターとの相性も抜群。コーナー部分は、長手面と小口面を互い違いに貼ることで、積み重ねた印象を強調しています。ドアの扉は古材のインパクトに負けないよう、板目がはっきりと出たレオ材を採用しました。

寝室のベッドヘッド部分に、R（曲線）が印象的な木の壁を設けました。フローリングと同じホワイトオークの板材を、曲線を描くように配置。2列ごとにLEDを仕込み、木目と陰影を強調しています。木に包み込まれるようなおこもり感のある空間で、深く眠ることができそうです。

LDKの空間を引き締める、左官仕上げのアクセントウォールです。黒いモルタルに白いモルタルを重ね塗りすることで、光のあたり方によって色むらやコテ跡が浮かび上がる味わい深い質感に仕上げました。

ソファの正面には、天井のルーバーに隠したボックスからプロジェクタースクリーンを下ろすことができますが、ふだんはギャラリースペースとして使用できるようピクチャーレールを設けています。

アクセントウォールは、素材や色、面積によって印象が大きく変わります。クロス（壁紙）以外にも、塗装や左官仕上げ、タイルや木材といった豊富な選択肢のなかから、インテリアのイメージに合わせてじっくりと選びたいですね。
住まいにアクセントウォールを設けて、おしゃれな雰囲気をプラスしませんか？