家の湿度はどれくらいが最適?湿度管理でウィルス予防 | リノベーションスープ

  1. リノベーションスープ
  2. リノベのこと
  3. 家の湿度はどれくらいが最適?湿度管理でウィルス予防

家の湿度はどれくらいが最適?湿度管理でウィルス予防

家の湿度はどれくらいが最適?湿度管理でウィルス予防
湿度管理しやすくリフォーム CRAFT

肌が潤い不足でカサつく…
喉がカラカラでいがらっぽい…

冬は湿度が低くなりがちなもの。なかでも東京は、地形や気候の関係から全国でもっとも乾燥するエリアのひとつだそうです。室内で過ごすとき、人にとって最適な湿度はどれくらいが最適なのでしょうか?家の湿度が下がる要因や、湿度対策について解説します。

家の湿度が低すぎる(30%以下)と…

家の湿度は40〜60%ほどが最適とされています。湿度が30%を下回るほど空気が乾燥すると、どのような問題が起きるのでしょうか?
 

風邪をひきやすくなる

鼻や喉の粘膜は、空気中に含まれるホコリや雑菌などの異物が体内に侵入しないように絡め取る「バリア」機能を持っています。ところが湿度が低いと粘膜が乾燥し、バリアのはたらきが低下するため、風邪をひきやすくなってしまうのです。毎年、空気が乾燥する冬場にインフルエンザが流行する理由のひとつでもあります。
 

肌荒れの原因になる

湿度が低いと皮膚が乾燥しやすくなり、かさつきやシワ、痒みの原因になります。また、皮膚のバリア機能が低下することで、シミやくすみといった肌トラブルも悪化しやすくなるそうです。
 

静電気が発生しやすくなる

湿度が低い冬の時期には、静電気が発生し、帯電しやすくなります。車のドアを開けようとしたらバチッと痛い思いをしたり、プラスチック製品にホコリや髪の毛が引き寄せられたり…、女性であれば、スカートが脚にまとわりついて鬱陶しく感じたことがある人もいるのではないでしょうか。正確には、冬以外の時期にも静電気は発生しています。湿度が高い季節は、空気中の水分を伝って自然に静電気が逃げているので、気にならないのです。

家の湿度が低い原因

家の湿度はどれくらいが最適?湿度管理でウィルス予防
マンションリフォーム実例 CRAFT#416

エアコンを使用している

空気中に含むことができる水分(水蒸気)の最大量は、気温が高いほど多く、気温が下がるほど少なくなります。エアコンの暖房機能や電気ストーブを使用すると、空気中の水分の量は変わらないまま気温が上がるため、相対的に湿度が下がってしまうのです。なお、石油ストーブやガスファンヒーター、バイオエタノール暖炉などの暖房器具は燃焼時に空気中に水分を放出します。そのため、室内が暖かくなっても湿度が低くなりません。
 

高層階に住んでいる

低層階や一戸建てでは、地面に含まれる水分などが影響するので、湿度が低くなりにくい傾向があります。一方、マンションの高層階では地面から離れるため、湿度が低くなりやすいです。冬場は部屋干しの洗濯物があっという間に乾く…といった話もよく聞かれます。

湿度が低いのに結露するのはなぜ?

家の湿度はどれくらいが最適?湿度管理でウィルス予防

「リビングの空気がカラカラなのに、寝室の窓が結露してビショビショになっている…」そんなアンバランスなケースも少なくありません。結露は、水分を含んだ暖かい空気が冷たいものに触れたとき、気体(水蒸気)として含みきれなくなったものが、液体(水)に変わることで起きます。実際、築年数の高いマンションで起きやすい結露のケースで、気密性が高いのに、断熱性能が低く、住まいのなかに寒暖差があることが原因です。結露はカビ・ダニの発生や、住まいの劣化を早める原因になります。

家を快適に保つ湿度対策

家の湿度はどれくらいが最適?湿度管理でウィルス予防
マンションリフォーム実例 CRAFT#374

加湿器を使用する

加湿器を使用したり、家のなかに濡れたタオルを干したりすることで湿度を上げることができます。ただし、断熱性が低い住まいの場合では、結露が悪化する原因にもなるので注意が必要です。
 

住まいの断熱性能を高める

結露の発生を防ぐためには、住まいの断熱性能を向上し、家のなかに冷たい場所をつくらないことが大切です。内窓を追加して二重窓にしたり、単層ガラスを複層ガラスに交換したりするリフォームで、窓の結露を防止することができます。また、壁や天井まで結露するといった場合は、内側に断熱材を追加する工事が必要な可能性があります。
 

調湿機能を持つ素材を採用する

リフォームの際に、調湿機能を持つ壁材を採用するという選択肢もあります。空気中に含まれる余分な水分を吸収し、乾燥しているときに放出する性質を持った素材です。一例として、珪藻土の塗り壁や、LIXIL社の「エコカラット」などがあります。
 

換気計画にもとづく間取りに変える

結露対策のひとつが「換気」です。しかし、間取りによっては換気扇を回したり窓を開けたりしても、湿度の高い場所と低い場所が生じてしまうケースもあります。このような家をフルリフォームするなら、換気計画に基づいた間取りのプランニングをしましょう。空気の行き止まりが生じず、住まい全体を風が通り抜ける間取りに設計することで、効率よく換気ができるようになります。

まとめ

家の湿度が低いデメリットは下記のとおりです。
・肌荒れしやすい
・風邪やインフルエンザにかかりやすい
・静電気が起きやすい

乾燥するのに結露するケースもあり、湿度対策としては
・加湿器を使う
・窓や壁の断熱性能をアップする
・調湿機能を持つ壁材を使用する
・換気効率の良い間取りにリフォームする

といった方法があります。

湿度が低いのに結露がひどい…とお悩みであれば、住まいの問題を根本的に解決するリフォームを検討してみてはいかがですか?

リフォーム事例を豊富に掲載しています。断熱性能の向上や換気計画に基づいた間取りにより、湿度管理がしやすく快適な住まいに。

デザインリノベーションのcraft

SHARE ON
CRAFTのLINE