子供部屋づくりのポイントは、大人の居室とはどう違うのでしょうか?
子供部屋に求められる機能は、お子さまの成長にともない短いスパンで変わるため、空間をフレキシブルに使える工夫が必要です。子供部屋リフォームの際に押さえておきたいポイントを確認してみましょう。
子供部屋リフォームのコツ1:将来的に間仕切りできるように
子どもが小さなうちには、ひとつの子供部屋で兄弟・姉妹が一緒に過ごし、個々のプライベート空間が必要になってきた時点で、部屋を分けるケースは多いです。
そこで、コンセント・照明器具などの場所を、将来的に子ども部屋を分割することを見越した配置にしておくのがおすすめです。
ドアも複数設置しておけば、間仕切り壁を設置するだけで部屋を分けることが可能に。
間仕切り壁の設置は比較的簡易な工事となるため、ゼロから設計するよりも工期や費用を大幅に抑えることができます。
窓の位置によっては、子供部屋を分割することで片方の部屋に光が届かなくなってしまうケースも。その場合、室内窓で隣の居室や廊下等から光を取り込む選択肢もあります。
子供部屋リフォームのコツ2:個性を伸ばす空間に
子供部屋のアクセントクロスを、お子さま自身に選ばせてあげるのも良いでしょう。好きな色に囲まれたお気に入りの空間になれば、進んでお片付けしてくれそうです。
スポーツが好きなお子さまなら、壁や天井の強度を確保し、クライミングウォールや雲梯(うんてい)を設置するリフォームもおすすめ。
大人も挑戦したくなる特別な空間になりそうです。
子供部屋リフォームのコツ3:ロフトを設置する
近年は、子供部屋の広さは最小限にとどめ、リビングなど家族の共有スペースをゆったりと確保する間取りが人気傾向です。
そこで、天井高が確保できる住まいであれば、ロフトの設置も選択肢のひとつ。
限られた空間を有効活用することができるほか、こもった空間はお子さまにとって秘密基地のような特別な場所になるはずです。
子供部屋リフォームのコツ4:見守りやすいキッズスペース
お子さまがまだ小さな時期には、ほとんどの時間をリビング・ダイニングで過ごします。目が届く範囲で遊んでくれるのは安心ですが、「リビング全体におもちゃが散乱してしまう」とお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。LDKの一角にキッズスペースを設け、ゆるやかにゾーニングすることで、遊ぶ場所と家族の共有スペースのメリハリが付けやすくなります。お子さま自身が仕舞えるよう低い位置に収納を配置すると、お片付けの習慣を身に付けやすくなるでしょう。
また、デスクを設けてスタディコーナーを設置すれば「リビング学習」がしやすくなり、家事の合間に勉強のサポートをしてあげることができます。教科書や筆記用具等をすっきりと片付けられるよう、収納を確保しておくとよいでしょう。
お子さまがいずれ子供部屋で勉強をするようになったら、スタディスペースをそのまま書斎として読書や趣味を楽しむスペースに再利用することも考慮しておくのがおすすめ。LANケーブルの差し込みやコンセントを設置しておけば、パソコンを利用するのにも便利です。
子供部屋リフォームのコツ5:リビングを経由する動線
フルリフォームで住まいの間取りを一新するなら、子供部屋の配置も考えてみましょう。玄関から直行できる位置に子供部屋があると、家族が在宅していても「いつの間にか出掛けていた・帰宅していた」という事態が起きる可能性があります。
特に思春期のお子さまは、親御さんの目を盗んでこっそり行動したくなることもあるもの。そのため、子供部屋へ出入りする際にリビングを経由することになる間取りがおすすめです。家族と自然に顔を合わせることになるため、適度な距離感を保ちつつ見守ることができます。
まとめ
子供部屋のリフォームについて解説しました。
・将来間仕切りしやすくする
・アクセントクロスをお子さま自身で選ぶ
・ロフトで空間を無駄なく使用できる
・リビングにキッズスペースを設ける
・子供部屋の出入りにリビングを経由する
お子さまが安心して過ごせる環境を整えること、成長に応じて柔軟に変化させられることがポイントとなります。子供部屋づくりの参考にしてくださいね。
子供部屋のあるリフォーム実例を多数掲載しています。空間を一新するリノベーションで、お子さまがのびのび成長できる住まいに。