トップインタビュー『Miele Japan/ミーレ ジャパン』前編 | リノベーションスープ

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トップインタビュー『Miele Japan/ミーレ ジャパン』前編

ミーレ(miele)トップインタビュー

「いつかはmiele(ミーレ)がほしい」

そういう声があちこちから聞こえてくるほど、圧倒的な人気を誇るミーレ。

家事をスムーズにする機能性、20年の使用を前提とした品質、シンプルでムダのないデザイン。そして、ドイツらしい質実剛健なたたずまい。

『家事をラクにして、豊かな時間を生みだしたい』

そう心を込めて語る、ミーレ・ジャパンの松原秀樹社長にお話をうかがいました。

ミーレの食洗機は、使いやすく、汚れをしっかり落とす

ミーレ(miele)トップインタビュー

ーーークラフトのお客さまは、ミーレ率がかなり高いんです。リノベーションのプランニングの時も、はじめから「食洗機はミーレがいいです!」と言う方が多いんですよね。ミーレの食洗機、どうしてこんなに人気があるのでしょうか。

松原社長
ミーレの食洗機は、キャパが非常に大きいんですね。大きな鍋をいくつか入れても余裕があるし、コンピューターが汚れを感知し、少ない水でしっかりと落とす。それでいて、手で洗うと割れやすいワイングラスも一点の曇りもなく、ぴかぴかに洗い上げるんです。

ーーー機能性が高いから、選ばれていると。

松原社長
ええ。私たちから見ても非常にドイツらしいというか。少ない水で環境に配慮しつつも、確実に汚れが落ちるようにプログラミングされているんです。ですから前洗いの必要もなく、音は静か。『ミーレの食洗機に任せておけば安心』だと、感じていただけているのではないでしょうか。

『庭から見たときに、ラインが整っているか?』を重視

ミーレ(miele)トップインタビュー

ーーーそれから、これは男性に多いのですが「ミーレはかっこいい」という声を聞きます。デザインに惹かれる方も多いようですね。

松原社長
ミーレは常に、”時代を超えたデザイン”を目指しているんです。というのも、ミーレは119年の歴史があります。ヨーロッパでは、「おばあちゃんの時代からミーレの食洗機と洗濯機を使ってきた」というご家庭も多いんですよ。

ーーーヨーロッパ圏では、ミーレは身近なブランドなんですね。

ですから、時代を超えてインテリアにマッチするような。一目でミーレとわかるけれど、ムダがなくシンプルで、流行にとらわれないデザインである必要があるんですね。”お庭からふとキッチンや洗面を見たとき、ラインが整っているかどうか”というのは、けっこう重視されているんですよ。

ーーーえ?お庭から見るんですか?

松原社長
はい(笑)。「外から見て、どうみえるか?」を気にするんですよ。家電と言うよりも、家具に近いところがありますね。

ーーーミーレの食洗機やオーブンはビルトインなので、新築やリノベーション時に入れることになりますよね。だからこそ、トータルで美しく仕上げることができるのでしょうね。

20年に近い耐久性を持たせるために、主要部品は自社工場で製造

ミーレ(miele)トップインタビュー

ーーーところで、ミーレの製品は海外に生産委託せず、ドイツや周辺国の自社工場で生産しているとうかがいました。

松原社長
ええ。工場内でトラブルがあったときは、経営陣がかけつけ、すぐに施策を打てるエリアに限られています。製品の品質を守るためです。また自社工場では、部品も製造しています。

ーーー自社で部品もつくっているんですか?

松原社長 
はい。主要な部品の大半が内製です。素材にこだわって、良いものをつくることができるからです。たとえば、洗濯機の振動をやわらげる”重し”は、自社の溶鉱炉で鉄の鋼(はがね)からつくっています。1日25tもの量に上るんですよ。

コンクリートやプラスチックを使えば、たしかにコストダウンできますが…。鋼(はがね)を使っているからこそ、『20年使う』ことを前提にできるんです。

「家電を長く、大切に使おう」というヨーロッパの考え方が日本にも

ーーーー日本人は、基本的に新しいモノが好きですよね。家電も「壊れたら買い替える」という方がまだまだ多いです。そんな状況下でミーレの『20年使う』という考えが受け入れられているのは、ちょっと意外でした…。

松原社長
それは恐らく、日本で”環境配慮”への関心が高まってきたからだと思うんですよね。とくに東日本大震災以降に『少ない水でどれくらい結果が出せるか』が重視されるようになってきました。そこから、日本でも『よいものを、長く使っていこう』という風潮に。私たちにとっては、たいへん心強い追い風です。

そうニーズに応えるには、丁寧なものづくりを続けていくことが重要です。素材にこだわり、耐久性が守れるように。そして、シンプルな構造で部品の数を少なくし、掃除やメンテナンスがしやすいように。

”Inmer Besser”「常によりよいものを」のために、少しずつ改良

ミーレ(miele)トップインタビュー

ーーーーミーレの最新モデルのリリースは、3〜5年に一回のサイクルだとか。ちょうど今、のアップデートの最中だそうですね。国内メーカーのように、毎年ニューモデルを出すわけではないんですね。

松原社長
はい。といっても、ミーレの商品は毎年改良されているんですよ。会社創業からの社是は”Inmer Besser”。つまり「常によりよいものを」という意味なんですね。

ですから、洗濯機の自動洗剤搭入機能をつけたり、食洗機のスプレーアームの水の穴の数・大きさを変えたり、ワイングラスのホルダーを強化したり。細かいところを、少しずつ改良しているんです。

ミーレは確かに高価格帯だけど、それだけの〈価値〉がある

mieleオーブン

ーーーミーレ・ジャパンの設立は1992年。26年経ちますが、松原社長ご自身が『日本で浸透してきたな』と感じられたのは、いつごろからでしょうか?

松原社長
しっかりと手応えを感じるようになってきたのは、ここ3年くらいでしょうか。私たちは、代理店を通したビジネスが主流です。でも最近は、高級タワーレジデンスやリゾート地のプロジェクトビジネスからのオファーが増えてきました。また海外赴任先でミーレを使ったお客さまから「ミーレを入れたい」と言っていただくことも。

ーーー多方からニーズが上がってくるようになったんですね。

ミーレ(miele)トップインタビュー

松原社長
はい。と言っても、日本では一般的な食洗機の普及率は30%なんです。ドイツの80%に比べるとまだまだですよね。しかも、国産のメーカーのユーザーが圧倒的に多い状態。ミーレの食洗機はビルドインが中心で、かなり特殊な領域です。

ですから私たちの使命は、『インポートの食洗機はスタイリッシュで高機能で、長持ちする』と日本の方々に知っていただくこと。ミーレだけでなく、インポートブランド全体の割合が伸びるように。

ーーーミーレだけでなく、他のインポートブランドも含めて…ですか?

松原社長
ええ。その上で、”それぞれのブランドの違い”を知っていただきたい。「インポートは何でも一緒」というわけではないんです。実はミーレの食洗機は、日本でインポートブランドの中では60%のシェアを占めています。ミーレは確かに高価格帯。でもそれだけの”価値”があることを、ご理解いただけているのだと思います。

効率的な家事で生まれたゆとりの時間を、豊かさに使ってほしい

リノベーションcraft

ーーーミーレの製品に、大きな自信をお持ちなんですね。「とにかく知ってさえもらえれば、よさが伝わる」と。

松原社長
はい。「我々は機械を売っているのではありません。安心を売っているんです」

これは、私が就任時にDr.ミーレから言われた言葉です。ミーレの家電に安心して家事を任せ、それによって生まれたゆとりの時間を、「暮らしの豊かさ」に使ってほしい。ミーレの家電を使って、ハッピーになってほしいんです。

家電分野で、『ミーレなら安心して任せられる』と言われるようなブランドになりたいと思っています。

編集後記

ミーレ・ジャパンの代表に就任して8年目だという松原社長。ロレアルグループ、エスティーローダーなどでマーケティング手腕を発揮した後、ラ・プレリージャパン初の社長に就任。そんな前情報から、「とてもやり手な方」というイメージを持って、インタビューにうかがいました。

お会いしてみると、想像していたのが嘘のようにとても親しみやすい方。もし時間がゆるされるのであれば、ビジネスのことだけでなく、本や映画、音楽のこともお話したくなってしまうくらい、おだやかな方なのです。

〈インタビュー後編〉では、松原社長がミーレに出会ったきっかけ、ミーレへの想いなどをうかがってみます。

ドイツを代表する家電ブランド〈ミーレ〉。食洗機をはじめ、洗濯機やオーブン、掃除機など、ハイスペックな機能と美しさが特徴。富裕層やアンテナの高い方から注目を集めています。

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