リノベーション事例#374_陰影が美しい家 | リノベーションスープ

リフォームを前提に中古マンションを購入したNさん、「無機質な空間」という明確なご希望をお持ちでした。

そこでデザイナーが提案したのは「すべてを白でまとめる」というプラン。ただ単に白くするだけではなく、光が生み出す陰影にこだわったことで、無機質でありながら表情豊かな空間に生まれ変わりました。

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場所_ 東京都 港区
家族構成_ 夫婦＋子ども1人＋猫1匹
築年数_ 12年
リフォーム面積_ 140㎡
工期_ 3ヶ月
費用_2636万円

既存の廊下の一部を室内に取り込むことで、リビングが広々とした大空間に生まれ変わりました。既存の建具を撤去したことで、寝室とリビングを風が通り抜けるように。

正面に佇む大きな白い箱のようなスペースには、テレビと暖炉を配置。内側は耐火性を持つスチールに黒い焼付け塗装を施した、モダンな仕上がりです。

リビングから寝室へと続くドアの傍らには、FIXの擦りガラスを。視線をおだやかにさえぎりつつ、寝室とリビングそれぞれへ自然光を取り込みます。

天井の照明はスリット内に配置しているため、光源が直接見えません。左側の玄関・右側の洗面室から差し込む光が、白いタイルにやわらかく広がります。

間接照明が配置された下がり天井とダウンライトが、白い空間を柔らかく照らすLDK。

木のパネルで囲まれた空間には、パイプスペースの周辺に生活感を感じさせる冷蔵庫・家電・洗濯機を格納しています。
この大きな木箱を中心にキッチン〜洗面室〜廊下を回遊できるため、家事効率の良い生活動線が生まれました。

独立タイプだったキッチンは、ダイニング・リビングとひと続きの開放的な空間に配置しました。

吊戸棚を設置せず、キッチンの奥行をあえて浅くデザインしたことで、カウンターのようにすっきりとした印象。そのぶん下部の収納を充実させています。